気づいたらがっちり!? “格安契約”の前田健太が手にする給料
◆ メジャーのレギュラーシーズンが終了
ロサンゼルス・ドジャースの前田健太が1年目のシーズンを終えた。
ルーキーイヤーながら強豪チームのローテーションを守り、32試合に先発。175回と2/3を投げ、16勝11敗の防御率3.48という好成績を残し、チームを地区4連覇に導く原動力となった。
まだポストシーズンが残ってはいるものの、契約の際に「年間通して投げられるのか...」という部分が不安視されていたことを思えば上々のシーズンだったと言えるだろう。
◆ マエケンの年俸、結局おいくら?
思い返してみると、契約前のメディカルチェックで不安が見つかったこともあり、入団交渉がかなり難航した前田。
どうにか契約にはこぎつけたものの、その金額は8年総額で2400万ドル。現在のレートで約24億3000万円ほどで、これを年平均にすると300万ドル=約3億円という厳しいものであった。
ちなみに、前田の広島の最終年にあたる2015年の推定年俸がちょうど3億円。今年で言えば阪神のメッセンジャーやオリックスの平野佳寿、野手ではあるが巨人・村田修一といったところが推定3億円となっている。
『メジャー移籍なのに年俸は現状維持...!?』この契約が決まると日本では“格安契約”として大々的に報じられ、プロ野球ファンを驚かせた。
いやいや、そんなはずはない。アメリカには夢がある。
というのも、前田の“格安契約”の中にはクリアすることで加算されるボーナス、いわゆる“出来高”がふんだんに盛り込まれていたのだ。
上で「3億円」とお伝えしたのは、あくまでも基本給。では、最終的な年俸は...?
結論から言ってしまおう。前田が勝ち取った年俸は、ずばり「12億円」になる。
◆ マエケンが先発投手として“はたらいた証”
「1190万ドル」――。気がつけば当初の約4倍。基本給が300万ドルだったのに対し、出来高は890万ドルにものぼる。
前田はいかにしてこれだけの年俸アップを掴み取ったのか...。その説明は以下の通り。
【前田健太の年俸】
■ 基本給:300万ドル
―――――――
■ 出来高:890万ドル
[内訳]
☆開幕ロースター入り(◎) +15万ドル
☆先発試合数
・15試合(◎) +100万ドル
・20試合(◎) +100万ドル
・25試合(◎) +150万ドル
・30試合(◎) +150万ドル
・32試合(◎) +150万ドル = 計650万ドル
☆イニング数
・ 90回(◎) +25万ドル
・100回(◎) +25万ドル
・110回(◎) +25万ドル
・120回(◎) +25万ドル
・130回(◎) +25万ドル
・140回(◎) +25万ドル
・150回(◎) +25万ドル
・160回(◎) +25万ドル
・170回(◎) +25万ドル = 計225万ドル
・180回(×)
・190回(×)
☆200イニング到達(×)
―――――――
合計:基本給(300万) + 出来高(890万) = 1190万ドル
と、こんな感じ。200イニングまでは届かずに満額とはいかなかったものの、先発投手としての役割を十分に果たしたことで、その結果が出来高としてしっかり給料に反映されている。
ドジャースがアメリカでの実績もなくケガの不安もあった投手の獲得に前向きになれたのは出来高のおかげであり、前田がメジャー移籍という夢を叶え、日本時代を大幅に上回るサラリーを手にすることができるのも出来高のおかげ。
これが出来高の良いところであり、両者にとって「win-win」の契約だったと言える。
ただし、この契約はあと8年ある。また来シーズンは一から、開幕ロースター入りを目指すところからのスタートとなるのだ。
これからはじまるプレーオフの戦い、そして来シーズンへ...。前田健太の戦いはつづいていく。
ロサンゼルス・ドジャースの前田健太が1年目のシーズンを終えた。
ルーキーイヤーながら強豪チームのローテーションを守り、32試合に先発。175回と2/3を投げ、16勝11敗の防御率3.48という好成績を残し、チームを地区4連覇に導く原動力となった。
まだポストシーズンが残ってはいるものの、契約の際に「年間通して投げられるのか...」という部分が不安視されていたことを思えば上々のシーズンだったと言えるだろう。
思い返してみると、契約前のメディカルチェックで不安が見つかったこともあり、入団交渉がかなり難航した前田。
どうにか契約にはこぎつけたものの、その金額は8年総額で2400万ドル。現在のレートで約24億3000万円ほどで、これを年平均にすると300万ドル=約3億円という厳しいものであった。
ちなみに、前田の広島の最終年にあたる2015年の推定年俸がちょうど3億円。今年で言えば阪神のメッセンジャーやオリックスの平野佳寿、野手ではあるが巨人・村田修一といったところが推定3億円となっている。
『メジャー移籍なのに年俸は現状維持...!?』この契約が決まると日本では“格安契約”として大々的に報じられ、プロ野球ファンを驚かせた。
いやいや、そんなはずはない。アメリカには夢がある。
というのも、前田の“格安契約”の中にはクリアすることで加算されるボーナス、いわゆる“出来高”がふんだんに盛り込まれていたのだ。
上で「3億円」とお伝えしたのは、あくまでも基本給。では、最終的な年俸は...?
結論から言ってしまおう。前田が勝ち取った年俸は、ずばり「12億円」になる。
◆ マエケンが先発投手として“はたらいた証”
「1190万ドル」――。気がつけば当初の約4倍。基本給が300万ドルだったのに対し、出来高は890万ドルにものぼる。
前田はいかにしてこれだけの年俸アップを掴み取ったのか...。その説明は以下の通り。
【前田健太の年俸】
■ 基本給:300万ドル
―――――――
■ 出来高:890万ドル
[内訳]
☆開幕ロースター入り(◎) +15万ドル
☆先発試合数
・15試合(◎) +100万ドル
・20試合(◎) +100万ドル
・25試合(◎) +150万ドル
・30試合(◎) +150万ドル
・32試合(◎) +150万ドル = 計650万ドル
☆イニング数
・ 90回(◎) +25万ドル
・100回(◎) +25万ドル
・110回(◎) +25万ドル
・120回(◎) +25万ドル
・130回(◎) +25万ドル
・140回(◎) +25万ドル
・150回(◎) +25万ドル
・160回(◎) +25万ドル
・170回(◎) +25万ドル = 計225万ドル
・180回(×)
・190回(×)
☆200イニング到達(×)
―――――――
合計:基本給(300万) + 出来高(890万) = 1190万ドル
と、こんな感じ。200イニングまでは届かずに満額とはいかなかったものの、先発投手としての役割を十分に果たしたことで、その結果が出来高としてしっかり給料に反映されている。
ドジャースがアメリカでの実績もなくケガの不安もあった投手の獲得に前向きになれたのは出来高のおかげであり、前田がメジャー移籍という夢を叶え、日本時代を大幅に上回るサラリーを手にすることができるのも出来高のおかげ。
これが出来高の良いところであり、両者にとって「win-win」の契約だったと言える。
ただし、この契約はあと8年ある。また来シーズンは一から、開幕ロースター入りを目指すところからのスタートとなるのだ。
これからはじまるプレーオフの戦い、そして来シーズンへ...。前田健太の戦いはつづいていく。