熊本県で発生した大規模な地震は中国でも大きな関心が集まっている。特に、近年は日本を訪れる中国人旅行客が増えており、実際に今回の地震で被災した中国人客もいる。また、熊本大学に留学中の中国人留学生も今回の地震を体験したという。(イメージ写真提供:123RF)

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 熊本県で発生した大規模な地震は中国でも大きな関心が集まっている。特に、近年は日本を訪れる中国人旅行客が増えており、実際に今回の地震で被災した中国人客もいる。また、熊本大学に留学中の中国人留学生も今回の地震を体験したという。

 中国メディアの新浪はこのほど、交換留学生として熊本大学で学んでいたという中国人女性の体験を紹介する記事を掲載。日本に来てからまだ2週間も経過しないうちに災害に巻き込まれた同女性の体験を伝えている。

 報道によれば、交換留学生として日本を訪れた中国人女性は杭州師範大学の日本語学科の生徒であり、今年の4月から熊本大学で学び始めたばかりだった。地震を体験したのは今回の災害が初であったうえ、家屋が倒壊し、道路が崩れるという大規模な地震に「怯えた様子」だったという。

 記事は、最初の地震は留学生の女性が就寝のために布団に入ったころに襲ってきたと伝え、「かけ布団までが地震で剥がれ落ちた」としたほか、同女性が「日本文化を体験しようと思って留学したのであって、災害は体験したくなかった」と述べたことを紹介。これ以上、被害が拡大しないよう望んていると語ったことを伝えている。

 日本に来たばかりであるうえ、初めて経験した地震が震度7を記録した大地震とあっては、中国人留学生が感じたであろう恐怖は想像に難くない。留学生が語ったように、これ以上は被害が拡大せずに収束し、一刻も早く被災者の方々が通常どおりの暮らしを取り戻せるよう願うばかりだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)