『終わりのセラフ』The Musical出演 佐野岳&鈴木勝大インタビュー「2.5次元舞台のプレッシャーを感じてます」
同じ事務所で先輩後輩の仲であり、ジュノンボーイ出身の佐野岳と鈴木勝大。共通点も多いふたりが、2016年2月公演の舞台『終わりのセラフ』The Musicalで共演することが決まった。多くのドラマや舞台で培ってきた経験をぶつけあって、どんな化学反応を見せてくれるのか。プライベートでもよく遊ぶというふたりに、まずは4年前の衝撃的な出会いから話を聞いてみた。
撮影/後藤倫人 取材・文/花村扶美
ヘア&メーク/佐々木麻里子
――鈴木さんと佐野さんは同じ年ですが、事務所の先輩と後輩という関係なんですよね。初めて会ったときのことを覚えていますか?
佐野 もちろん覚えてます。だって…
鈴木 衝撃的な出会いだったからね(笑)。
佐野 初めて僕が事務所へ行ったときに社長から、「これから勝大が来るから、お前は社長席に座れ」って言われて。それで「勝大、遅せーよ!」って言え、と(笑)。
――え、そんなことを!?
鈴木 うちの事務所は新人が入ると毎回、そういうドッキリを仕掛けるのが恒例になっているんです(笑)。
佐野 僕も社長命令だから断れないし、きっとかっちゃん(鈴木)も笑ってくれるだろうと思って。思い切りふんぞり返って「勝大、遅せーよ!」って言ったんですよ。
――鈴木さんのリアクションはどうでしたか?
佐野 「あん?」って僕に詰め寄って来たんです。
鈴木 いやいや。岳がやらされてるっていうのがすぐわかったので(笑)。
佐野 「すみません!」ってすぐに謝ったんですけど、あのときは本当にビビりました。
鈴木 でも俺、あの日事務所を出た後で、戻って来いって言われたからわざわざ戻ったんだよ。
佐野 そうだったの?
鈴木 しかも、駅にもう着いていて電車に乗ろうとしてたときに、社長から「戻ってこい」って電話がかかってきて。なんだろうと思ったら、岳が安全ヘルメットをかぶってふんぞり返ってたわけでしょ?
――(笑)。
鈴木 俺はこのためだけに呼び戻されたのか!って思ったよ(笑)。
佐野 アハハハ。まぁ最初はそういう出会いだったので、1年くらいはビビって気軽に話しかけられなかったですね。かっちゃんと仲良くなったキッカケは何だっけ?
鈴木 事務所のイベントだったんじゃない?
佐野 そうだ。そのあたりから一緒に遊ぶようになったんだよね。
――ふたりが出会って4年くらい経ちますが、関係性は変わりましたか?
鈴木 そんなに変わってないよね? 最初から「かっちゃんって呼んでいい?」って、かなりフレンドリーだったしね(笑)。
佐野 最近、かっちゃんも僕のことを「岳ちゃん」って呼んでくれるときがあるんです。
鈴木 普段は呼び捨てだけど、時と場合によって使い分けてる。
――「岳ちゃん」って呼ばれるほうがいい?
佐野 なんか距離が近くなったような気がしてうれしいんですよね。……って、本人の前でこんなこと言うの、恥ずかしいじゃないですか(笑)。
――『終わりのセラフ』The Musicalに出演することが決まりましたが、舞台の話を聞いたときはどう思いましたか?
鈴木 実は最初、ミュージカルというところを見落としていたんです(笑)。1か月後くらいに気づいたんですけど、それから原作を読んでみて、この作品がミュージカルになるとどんな感じになるんだろう?といろいろ考えましたね。僕が演じるミカエラは影がある役なので、どんな感じで歌えばいいのかなって。
佐野 僕も原作は知らなかったんですけど、読んでみたらすごくおもしろくて。それと同時に、これを自分が演じるのかって武者震いしました。
――佐野さん演じる優一郎と、鈴木さん演じるミカエラは、それぞれどんなキャラクターでしょうか?
佐野 優一郎はすごく家族思いなんですけど、その裏には親に捨てられて孤児院に入ったという過去があるんです。
鈴木 百夜孤児院というところで兄弟のように育つので、お互いを思いやる気持ちが強いふたりなんですよ。
――優一郎はまっすぐな性格で、佐野さんのイメージにぴったりだと思いました。
鈴木 岳は普段からマンガの主人公みたいな性格で(笑)。だから僕も、まっすぐに突き進んでいく熱い優一郎の役は、ぴったりだなって思いました。
佐野 ありがとう(笑)。優一郎が抱えているものはけっこう重くて。その内面の苦しみを出せずにいて、すごく切ないんですけどね。
鈴木 僕が演じるミカエラは、優一郎のことを慕って、いつも「優ちゃん、優ちゃん」って後ろをついて行くような子です。
佐野 ミカエラは、かっちゃんぽくないかも。普段のかっちゃんは、クールで僕に甘えてくることがないので、舞台ではどんな風に甘えてくるのか楽しみです(笑)。
鈴木 そうなの?(笑)でもある日、優一郎たちと一緒に孤児院から脱走するときに吸血鬼に襲われて、人間から吸血鬼になってしまうんです。
――ミカエラは吸血鬼だけど、吸血鬼のことが大嫌いという、複雑な立ち位置ですよね。
佐野 半分は吸血鬼なんだけど、人間の血は絶対に飲まないんだよね。
鈴木 でも血を吸わないと生きていけなくて。永尾まりやさん演じるクルル・ツェペシという吸血鬼の女の子の血しか飲まないんですけど。
佐野 原作では首に噛みついて血を吸ってるけど、舞台でもそのシーンってあるのかな?
鈴木 どうだろう? ちょっとドキドキするよね(笑)。
――ビジュアルも公開されましたが、原作やアニメに負けないくらいカッコいいですね。
鈴木 ありがとうございます。友だちに見せたら、僕ってわからないって言われました。
佐野 俺は、そのまんま佐野岳だねって言われた(笑)。しっかりメークしてるのに。
鈴木 うん、岳はわかる。
佐野 佐野岳はメークにも勝っちゃうという(笑)。でも、かっちゃんは男の俺から見ても美しいと思ったよ。
――ビジュアル撮影のときの印象的なエピソードありますか?
佐野 僕とかっちゃん、めちゃくちゃ顔を近づけて撮影したんですよ。恥ずかしくなかった?
鈴木 岳のせいで時間がかかっちゃったんだろ(笑)。俺は早く終わらせたかったのに。
佐野 だって、かっちゃんの顔がこんな近くにあるんだもん(笑)。
鈴木 俺だって、あんなに顔近づけたこと初めてだったから恥ずかしかったけど、グッと我慢すれば数秒で終わるんだからさぁ…。岳が笑っちゃって大変でした(笑)。
撮影/後藤倫人 取材・文/花村扶美
ヘア&メーク/佐々木麻里子
事務所恒例(?)のドッキリで…
――鈴木さんと佐野さんは同じ年ですが、事務所の先輩と後輩という関係なんですよね。初めて会ったときのことを覚えていますか?
佐野 もちろん覚えてます。だって…
鈴木 衝撃的な出会いだったからね(笑)。
佐野 初めて僕が事務所へ行ったときに社長から、「これから勝大が来るから、お前は社長席に座れ」って言われて。それで「勝大、遅せーよ!」って言え、と(笑)。
――え、そんなことを!?
鈴木 うちの事務所は新人が入ると毎回、そういうドッキリを仕掛けるのが恒例になっているんです(笑)。
佐野 僕も社長命令だから断れないし、きっとかっちゃん(鈴木)も笑ってくれるだろうと思って。思い切りふんぞり返って「勝大、遅せーよ!」って言ったんですよ。
――鈴木さんのリアクションはどうでしたか?
佐野 「あん?」って僕に詰め寄って来たんです。
鈴木 いやいや。岳がやらされてるっていうのがすぐわかったので(笑)。
佐野 「すみません!」ってすぐに謝ったんですけど、あのときは本当にビビりました。
鈴木 でも俺、あの日事務所を出た後で、戻って来いって言われたからわざわざ戻ったんだよ。
佐野 そうだったの?
鈴木 しかも、駅にもう着いていて電車に乗ろうとしてたときに、社長から「戻ってこい」って電話がかかってきて。なんだろうと思ったら、岳が安全ヘルメットをかぶってふんぞり返ってたわけでしょ?
――(笑)。
鈴木 俺はこのためだけに呼び戻されたのか!って思ったよ(笑)。
佐野 アハハハ。まぁ最初はそういう出会いだったので、1年くらいはビビって気軽に話しかけられなかったですね。かっちゃんと仲良くなったキッカケは何だっけ?
鈴木 事務所のイベントだったんじゃない?
佐野 そうだ。そのあたりから一緒に遊ぶようになったんだよね。
――ふたりが出会って4年くらい経ちますが、関係性は変わりましたか?
鈴木 そんなに変わってないよね? 最初から「かっちゃんって呼んでいい?」って、かなりフレンドリーだったしね(笑)。
佐野 最近、かっちゃんも僕のことを「岳ちゃん」って呼んでくれるときがあるんです。
鈴木 普段は呼び捨てだけど、時と場合によって使い分けてる。
――「岳ちゃん」って呼ばれるほうがいい?
佐野 なんか距離が近くなったような気がしてうれしいんですよね。……って、本人の前でこんなこと言うの、恥ずかしいじゃないですか(笑)。
男から見ても「美しい」って思った
――『終わりのセラフ』The Musicalに出演することが決まりましたが、舞台の話を聞いたときはどう思いましたか?
鈴木 実は最初、ミュージカルというところを見落としていたんです(笑)。1か月後くらいに気づいたんですけど、それから原作を読んでみて、この作品がミュージカルになるとどんな感じになるんだろう?といろいろ考えましたね。僕が演じるミカエラは影がある役なので、どんな感じで歌えばいいのかなって。
佐野 僕も原作は知らなかったんですけど、読んでみたらすごくおもしろくて。それと同時に、これを自分が演じるのかって武者震いしました。
――佐野さん演じる優一郎と、鈴木さん演じるミカエラは、それぞれどんなキャラクターでしょうか?
佐野 優一郎はすごく家族思いなんですけど、その裏には親に捨てられて孤児院に入ったという過去があるんです。
鈴木 百夜孤児院というところで兄弟のように育つので、お互いを思いやる気持ちが強いふたりなんですよ。
――優一郎はまっすぐな性格で、佐野さんのイメージにぴったりだと思いました。
鈴木 岳は普段からマンガの主人公みたいな性格で(笑)。だから僕も、まっすぐに突き進んでいく熱い優一郎の役は、ぴったりだなって思いました。
佐野 ありがとう(笑)。優一郎が抱えているものはけっこう重くて。その内面の苦しみを出せずにいて、すごく切ないんですけどね。
鈴木 僕が演じるミカエラは、優一郎のことを慕って、いつも「優ちゃん、優ちゃん」って後ろをついて行くような子です。
佐野 ミカエラは、かっちゃんぽくないかも。普段のかっちゃんは、クールで僕に甘えてくることがないので、舞台ではどんな風に甘えてくるのか楽しみです(笑)。
鈴木 そうなの?(笑)でもある日、優一郎たちと一緒に孤児院から脱走するときに吸血鬼に襲われて、人間から吸血鬼になってしまうんです。
――ミカエラは吸血鬼だけど、吸血鬼のことが大嫌いという、複雑な立ち位置ですよね。
佐野 半分は吸血鬼なんだけど、人間の血は絶対に飲まないんだよね。
鈴木 でも血を吸わないと生きていけなくて。永尾まりやさん演じるクルル・ツェペシという吸血鬼の女の子の血しか飲まないんですけど。
佐野 原作では首に噛みついて血を吸ってるけど、舞台でもそのシーンってあるのかな?
鈴木 どうだろう? ちょっとドキドキするよね(笑)。
――ビジュアルも公開されましたが、原作やアニメに負けないくらいカッコいいですね。
鈴木 ありがとうございます。友だちに見せたら、僕ってわからないって言われました。
佐野 俺は、そのまんま佐野岳だねって言われた(笑)。しっかりメークしてるのに。
鈴木 うん、岳はわかる。
佐野 佐野岳はメークにも勝っちゃうという(笑)。でも、かっちゃんは男の俺から見ても美しいと思ったよ。
――ビジュアル撮影のときの印象的なエピソードありますか?
佐野 僕とかっちゃん、めちゃくちゃ顔を近づけて撮影したんですよ。恥ずかしくなかった?
鈴木 岳のせいで時間がかかっちゃったんだろ(笑)。俺は早く終わらせたかったのに。
佐野 だって、かっちゃんの顔がこんな近くにあるんだもん(笑)。
鈴木 俺だって、あんなに顔近づけたこと初めてだったから恥ずかしかったけど、グッと我慢すれば数秒で終わるんだからさぁ…。岳が笑っちゃって大変でした(笑)。