U22代表候補、湘南戦は土壇場でドロー…手倉森監督「勝てる選手になれ」

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 U−22日本代表候補はトレーニングキャンプ最終日の26日、湘南ベルマーレと練習試合を行った。来年のリオデジャネイロ・オリンピック出場を目指すチームとって、残り少ない貴重な強化の場。手倉森誠監督はアジア最終予選を想定し、湘南に不慣れな4バックを要望した。

 試合は湘南ペースで展開。27分、混戦でこぼれたボールを相手にミドルで叩き込まれてしまう。88分にFW鈴木武蔵(水戸ホーリーホック)の同点弾で引き分けに持ち込んだものの、指揮官は「最終予選も1点を争うようなゲームになると思う。こういったゲームでしっかり勝ち切れるようにならないといけない」と手厳しく振り返った。リオ行きの切符を争うアジア最終予選まで残り約1カ月半。選手たちには「チームで連動しながら上手さは示しているし、上手い選手だということもよく分かる。でも勝たないといけない。勝てる選手になれ」と強く要求した。

 チームは12月初旬にカタール遠征を行い、年末は沖縄合宿を実施する。手倉森監督は「海外でのプレーを経験させなければならない選手が何人かいる。チャンスを与える意味でも、何人か新しい選手がいるだろう」とカタール遠征でも新顔を招集することを示唆。沖縄合宿はバックアップ選手も含めて最大50人で行う可能性を明かしており、「誰が来年カタール(アジア最終予選)に行くかは、まだ横一線。競争を激しくするための年末になればいい」とチームの進化を加速させるため、最後まで多くのメンバーを鍛え上げるつもりだ。

取材・文=高尾太恵子