iPhoneの新機能「Wi-Fiアシスト」が米で集団訴訟に? 思わぬ被害の理由と防ぐ対策方法

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iPhoneのパケット(モバイルデータ通信)を節約するため、Wi-Fiメインで使っていた。はずだったのに、知らないうちにパケットが使われていた。

そんな、「まさか」「ありえない〜」といったことがあるようです。

この原因は、iPhoneの「Wi-Fiアシスト」機能。
Wi-Fiアシスト」は、Wi-Fiの通信が不安定な時、パケット(モバイルデータ通信)を使って通信を安定させてくれる機能です。

この機能がオンのときは、Wi-Fi通信が不安定になっても、自動的にモバイル通信に切り替えて快適に利用できるのですが、それが、ちょっと困ったトラブルに発展することもあります。

●そもそも「Wi-Fiアシスト」は便利な機能なの?
この機能は「iOS 9」から追加された新機能です。
例えば
・コンビニや駅のフリーWi-Fiスポットに接続したら、通信が遅くて使いものにならない
Wi-Fiとモバイルデータ通信を切り替えてばかりで、つながりにくい
など通信での「イライラ」を解消してくれる機能です。

この「Wi-Fiアシスト」機能のおかげで、Wi-Fi通信が不安定なエリアでの問題を解決できます。

●アメリカでは集団訴訟も
しかし、使っている側からすると、Wi-Fiだと思っていたら、実はモバイルデータ通信だったという点が大きな問題となります。

例えば、
月のデータ通信量が制限に近づいていた場合、知らない間にモバイル通信が使われたことで、まだ月末まで日があるのに通信制限になってしまうとか。
海外で無料のWi-Fi通信につなげているつもりが、従量制のモバイル通信を使われてしまい、高額な通信料金を請求されたとか。

実際に、訴訟大国アメリカでは、この機能について説明を怠ったとして6億円にも及ぶ集団訴訟に発展しているケースもあるそうです。

Wi-Fiアシストをオフにする方法
iOS 9より追加された「Wi-Fiアシスト」は、初期設定では「オン」になっています。
つまり、iPhoneユーザーであれば、だれもが、いつの間にかパケット通信を使っている状態になっているというわけなのです。

しかし、ご安心を。「Wi-Fiアシスト」機能は、カンタンに「オフ」にできます。

「設定」→「モバイルデータ通信」
の順にタップすると、恐ろしい量(人によりますが…)のアプリが表示されます。
ひたすら下方向にスライドしていくと、「あっ、見つかっちゃった!」と言わんばかりに1番下に隠れているのが、「Wi-Fiアシスト」です。

これを、「オフ」にするだけで完了です。


ものすごく下に隠れている「Wi-Fiアシスト」


大手キャリア契約の人でも、2GBなどの小容量パケット定額プランを契約している人や、格安SIMを契約して使っている人は、確認してオンのままなら、オフにしておきましょう。
オフにするだけで、ムダなパケット通信を抑えることができますよ。


にゃんこ