【2016年ドラフト特集】個性あふれる来年の有力野手を紹介!

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 オコエ 瑠偉(関東一)、平沢 大河(仙台育英)など近年にまれに見る野手豊作年となった2015年。実は来年、2016年も有力な選手が多い。そこで今回は現時点で名前が挙がる有力な野手を紹介していきたい。

北海道〜関東は走攻守バランスの良い野手が揃う!

諏訪 賢吉(浦和学院)

 東北からはまず内山 昂思(青森山田)を挙げたい。1年の時から主軸打者として活躍している選手で、思い切りの良い打撃スタイル、長打力が光るスラッガーだ。そして強打の二塁手・熊谷 星南(花巻東)はさらに打撃に磨きをかけ、成長を期待したい選手。石垣 雅海 (酒田南)はこの夏の山形県大会で、二打席連続本塁打を放ち、県を代表するスラッガーとして高く評価されている逸材だ。

 関東で見ていくと、栃木県では五十幡 亮汰 (佐野日大)に注目だ。中学時代、短距離で二冠を達成した俊足打者で、セーフティバントは3秒44。現在、俊足選手が多くなっているとはいえ、これほど突出したタイムを記録する選手はいない。打球が転がった瞬間、アウトにするのを諦めないといけないほどの選手だ。小林 虎太郎(作新学院)もパンチ力溢れる左の強打者。

 鈴木 綾人(日立一)はスイングスピードが速く、常にライナー性の打球を飛ばす強打者だ。小川 翔平(霞ヶ浦)は1年から守備力を高く評価されていた大型ショート。

 岡崎 大輔(花咲徳栄)は広角に打ち分けるバットコントロール、守備範囲の広さが光るショートストップ。諏訪 賢吉(浦和学院)は広角に打ち分けるバットコントロール、一発を打つパンチ力もあり、さらに守備力も高く、俊足。まさに走攻守三拍子揃った内野手として注目されそうだ。

 千葉県ではまず峯尾 京吾(東海大望洋)に注目したい。確実性の高いスローイング、投手の持ち味を引き出すインサイドワーク、そして打撃センスの高さが光る好捕手である。そして丸茂 弘汰(専大松戸)は、逆方向にも長打が打てる技術、甘く入ったボールは一瞬にして本塁打にするパワーは圧巻。

 神奈川県では確実性、長打力を兼ね備えた公家 響(横浜)がひとつ抜きん出ている。この1年でさらに長打力を磨き、そしてしっかりと守れる選手へ成長することを期待したい。また、投手を務めているが野手としての才能も光る中川 颯(桐光学園)も面白い選手だ。

 山梨県では強打の三塁手・松岡 隼祐(東海大甲府)は打撃でアピールできるか注目。1年からレギュラーを獲得した瀧澤 虎太朗(山梨学院大附)は、高い対応力の打撃が魅力で、来年以降さらに注目度が上がる選手となってくるだろう。

 東京都では、今秋の都大会、日大三戦(試合レポート)で2本塁打を打って打力が磨かれつつある今村 大輝(二松学舎大附)、日大三の好捕手・坂倉 将吾の名が挙がる。投手でもあり、長打力がある竹井 丈人(関東一)も進化を期待したい選手だ。

[page_break:東海から西日本は強打者が目立つ]東海から西日本は強打者が目立つ

 東海地区では小西 慶治(東邦)が、長打を期待できるスラッガー。中京大中京の佐藤 勇基は、パンチ力ある打撃と華麗なグラブ捌きが光るショートストップで来年以降の成長が楽しみな選手。高橋 優斗(愛工大名電)は走攻守のバランスが取れた遊撃手だ。そして正捕手の山崎 基輝(愛工大名電)はパワフルな打撃をウリにする強打の捕手だ。

 今秋岐阜県大会で4試合連続本塁打を放った今井 順之助(中京)は、長打力ならば全国トップクラスの選手で、来季へ向けて注目の的になりそうだ。バットコントールの良さ、脚力の強さ、守備範囲の広さがウリの鈴木 将平(静岡)も面白い選手だ。

綿屋 樹(鹿児島実)

 北信越では、2年連続秋季北信越大会優勝の敦賀気比の林中 勇輝に注目。俊敏な動きが光る好遊撃手だ。また中村 康汰 (遊学館)も巧みなバットコントロールで安打を量産する選手だ。

 近畿では大阪桐蔭の3名に注目。遊撃手・中山 遥斗、三塁手・吉澤 一翔、二塁手・永廣 知紀の3人は高校生としてレベルが高い内野手だが、ドラフトを意識できるまでの選手になれるか、今後に期待したい。強打の捕手・石原 彪(京都翔英)のパフォーマンスも見逃せない。

 中国では強打者・八田 敦司(金光学園)が注目になりそうだ。四国では伊藤 光(オリックス)を彷彿させるといわれる古賀 優大(明徳義塾)は確かな守備力を誇る大型捕手。また植田 響介(高松商)も強打の捕手として注目される。

 九州では野中 翔太(佐賀商)はこの地区を代表する大型捕手。強打の三塁手・綿屋 樹(鹿児島実)は新チームで圧巻の打撃を見せている。昨秋、強打のショートストップとして評判だった松下 且興(九州学院)、守備範囲の広さ、スピーディな動きが光る大型遊撃手・大庭 樹也(明豊)のパフォーマンスにも注目だ。

 野手は一冬を越えてぐっと伸びてくるので、今挙げた選手はもちろん、来春から一気に注目される選手が出てくるだろう。ぜひ今年のように我々をワクワクさせてくれる選手が出てくることを期待したい。

(文=河嶋 宗一)

コラムに登場する選手に関連する記事は以下から【インタビュー】二松学舎大附バッテリー 大江竜聖×今村大輝(2015年02月28日公開)

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