レベルの高い打点王争いを繰り広げる中村剛也(左)と中田翔(右)©BASEBALLKING

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 西武の中村剛也と日本ハムの中田翔の大阪桐蔭高出身の2人が、本塁打王、打点王争いを演じている。本塁打では、中村が7日のDeNA戦で3試合連続本塁打となる第18号2ランを放ち、中田と並びリーグトップタイとなった。

 だが本塁打以上に、打点王争いがハイレベルな戦いになっている。中村は7日のDeNA戦で2ランを放ち、2打点を記録。今季の打点を58に伸ばした。中田は7日の阪神戦で、打点を挙げることはできなかったが、ここまでリーグ2位の53打点。

 このペースのまま2人が打点を挙げていくと、シーズン終了時に中村は146打点、中田は133打点の計算となる。最近10年で130打点以上を挙げた選手を振り返ると、05年今岡誠(当時阪神)の147打点、06年ウッズ(当時中日)の144打点、13年ブランコ(当時DeNA)の136打点、バレンティン(ヤクルト)の131打点の4人しかいない。

 開幕から打点を量産している中村の今季、得点圏打率は.304。これまでチャンスで豪快な一発を狙っている場面が多く、規定打席に到達したシーズンで、1度も得点圏打率3割を記録したことがない。今季は、チャンスでランナーを還すバッティングが増えたこともあり、打点を多く稼げているといえそうだ。

 中村、中田、大阪桐蔭高校出身2人の打点王争いに今後も目が離せない。

【最近10年の130打点以上記録した選手】

●05年 今岡誠 147打点

月別打点

4月 19打点

5月 33打点

6月 22打点

7月 13打点

8月 27打点

9月 30打点

10月 3打点

●06年 ウッズ 144打点

月別打点

3、4月 14打点

5月 28打点

6月 15打点

7月 17打点

8月 23打点

9月 28打点

10月 19打点

●13年 ブランコ 136打点

月別打点

3、4月 35打点

5月 23打点

6月 9打点

7月 29打点

8月 24打点

9月 14打点

10月 2打点

●13年 バレンティン 131打点

月別打点

3、4月 23打点

5月 12打点

6月 21打点

7月 19打点

8月 35打点

9月 18打点

10月 3打点

※記録は6月7日終了時点のもの