問題の「未完成歩道橋」にやってきたJタウン探検隊(1名)。今回も例のごとく自撮りです

ちょっとアレな歩道橋が、横浜市にある。

そんな噂を聞いたJタウン探検隊は、日差しも眩しい5月の午後、現場の神奈川区に出かけることにした。

突然の断崖絶壁が歩行者を襲...うことはないけど

京浜東北線・東神奈川駅から、京急に乗り換え、探検隊が降り立ったのは「神奈川新町駅」だ。


問題の歩道橋は、駅を出てすぐ、第一京浜(国道15号)をまたいで立っている。


2014年に完成したばかりとまだ真新しく、エレベーターも備えたバリアフリー仕様、一見するとどこにも問題はなさそうなのだが。


実際に渡ってみると、アレといわれる理由がすぐわかる。なんと――。


通路が、途中でぷっつりぶった切れているではないか。


ぶっつり道が切れている......

一応鉄パイプで簡単な柵が設けられているものの、完全な断崖絶壁状態である。


横から見ると、その異様さがよくわかる。続くべき道が、まるで途中から消失してしまったかのような奇妙な風景――。工事中ならまだわかるが、すでに一般に使われている歩道橋がこんな状態なのは、なんとも珍しい。ほとんど「トマソン」の領域のような......。


下から見るとこんな感じ
正面から見るとこう

筆者がこの歩道橋の存在を知ったのは、ツイッターで先ごろ話題になった下記の投稿からだ。

行ってみればわかるが、実際には前述の柵以外にちゃんとフェンスもあるので、うっかり落ちるようなことはさすがにない。とはいえ、そのインパクトは強烈だ。


神奈川新町駅前では再開発計画が動いており、この歩道橋の「未完成部分」は、新たに誕生する駅ビルとの直結を前提として作られた。ただ、その肝心の再開発の方が進まないために、こんな中途半端な形で放置されてしまっているらしい。

8割方完成しているのに放置状態の新歩道橋

すぐお隣の仲木戸駅近くにも、似たような光景がある。

東口を出て少し歩いたところにある、やはり第一京浜に渡された歩道橋だ。


遠目にはやっぱり普通の歩道橋に見えるが、近づくと、新旧2つの歩道橋が並行して架けられていることがわかる。

ところが、新しい方の歩道橋は――?


ご覧の通り、肝心の階段が付いていない。


車道を挟んだ南側の方には、ちゃんと階段が完成しているのだが......これでは、せっかく歩道橋を渡っても、歩道に下りることができない(もちろん、歩道橋自体が立ち入り禁止になっている)。


工事看板には「早くやれよ」の落書きが

ネットメディア「はまれぽ」の記事によると、こちらの歩道橋は既存施設の老朽化のため、前述の神奈川新町駅前とともに工事がスタートした。ところが、この通り8割がた架け終えたところで残りの工程を担当する業者を募ったのだが、手を挙げるところはなく、結局放ったらかしになっているのだという。完成は今なお未定とのこと。


早く完成するといいな...と個人的に祈る探検隊

今日も第一京浜に、トマソンめいた2つの未完成歩道橋は仲良く並んでいる。