本田先発のミラン、天敵に2年連続でハットを許し惜敗…EL出場権逃す

写真拡大

 セリエA第36節が17日に行われ、サッスオーロと日本代表FW本田圭佑が所属するミランが対戦した。本田は4試合連続で先発出場している。

 ミランは前節、2位のローマを2−1で下して6試合ぶりの勝利を収めた。この結果、ヨーロッパリーグ出場権獲得の可能性がわずかに残っている。一方、サッスオーロは前節のチェゼーナ戦に勝利したことで、2シーズン連続のセリエA残留を決めた。

 試合が動いたのは13分。ペナルティエリア手前からドメニコ・ベラルディが強烈なミドルシュートを放つ。ボールはキーパーの正面に飛んだが、これをGKディエゴ・ロペスが後逸。ギリギリのところでボールをかき出したかに思われたが、主審はゴールラインを割ったとしてサッスオーロの得点を認め、先制点となった。

 続く31分、ロングボールに抜けだしたベラルディがペナルティエリア内まで独走。最後は左足アウトサイドでゴール左に蹴りこみ、大きな追加点を奪った。

 2点を奪われ苦しくなったミランだが、すぐさま反撃に出る。33分、右サイドを突破したジャコモ・ボナヴェントゥーラがペナルティエリア右に進入すると、トーキックでシュート。これがゴール左下に決まり、1点差に迫った。

 続く36分、ペナルティエリア正面でパスを受けた本田がワンステップでシュート。しかし、ここはGKアンドレア・コンシーリがなんとか弾き返し、ゴールには至らない。このまま2−1でサッスオーロがリードして前半を折り返す。

 1点をリードされたミランは、ハーフタイムにイニャツィオ・アバーテを下げ、スソを前線に入れる。すると51分、ミランが右CKをショートコーナーで繋ぎ、スソが左足でクロスを供給。飛び込んだアレックスがヘディングシュートを決めて同点に追いついた。

 しかし、ここで試合の流れを左右する出来事が起きる。57分、相手のサイドチェンジのボールを手で触れたとして、ミランのボナヴェントゥーラが2枚目の警告を受けて退場となる。

 70分、サッスオーロにビッグチャンス。ペナルティエリア内でパスを受けたベラルディがキーパーと一対一になったが、シュートはD・ロペスが足で弾きだした。続く77分、ペナルティエリア内左でパスを受けた途中出場のフローロ・フローレスが中央へ折り返すと、シモーネ・ザザがワンタッチで横に流し、飛び込んだベラルディが押し込んだ。ベラルディは昨シーズンのホームでのミラン戦で4ゴールを挙げたのに続き、今シーズンもハットトリックを達成した。

 得点が必要になったミランは、本田を下げてステファン・エル・シャーラウィを投入。エル・シャーラウィは1月のラツィオ戦以来、約4カ月ぶりの出場となった。

 後半アディショナルタイム5分にはスソも退場し、ミランは9人となる。

 このまま試合終了を迎え、サッスオーロが3−2でミランを下している。この結果、ミランはEL出場権を逃すことが決まった。

 次節、ミランはホームにトリノを迎える。

【スコア】
サッスオーロ 3−2 ミラン

【得点者】
1−0 13分 ドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)
2−0 31分 ドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)
2−1 33分 ジャコモ・ボナヴェントゥーラ(ミラン)
2−2 51分 アレックス(ミラン)
3−2 77分 ドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)