本田、5戦ぶり先発復帰もミランは連敗…サポーターからは大ブーイング

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 セリエA第33節が29日に行われ、日本代表FW本田圭佑が所属するミランはホームでジェノアと対戦した。本田は3月21日のカリアリ戦以来の先発出場を果たした。

 ミランは前節のウディネーゼ戦で敗戦を喫し、不甲斐ないパフォーマンスを見せたとして無期限の合宿を決行。10位に順位を落としたミランは、9位ジェノアを相手に何としてでも勝ち点3を獲得したいところ。中盤は前節と変えず、前線は左からジェレミー・メネズ、アレッシオ・チェルチ、本田を並べた。

 開始1分、ミランが1度もボールを触っていない段階でアンドレア・ベルトラッチがミドルシュートで狙ったが、ディエゴ・ロペスが間一髪でクリアした。ジェノアはミランからレンタル移籍中のエムバイェ・ニアンを中心にゴールに迫る。15分にはイアゴ・ファルケからのスルーパスに抜け出したリアンが、ペナルティエリア内からシュートを放つも得点には至らず。

 直後、右サイドのチェルチからパスを受けた本田が、エリア手前から左足を振り抜いたが、相手選手に当たり大きく枠を外れた。ミランはロングボールを多用するが、上手く前線でボールを収めることができない。

 すると37分、ジェノアに先制点が生まれる。ハーフウェーライン付近からベルトラッチがフリーで一気に持ち上がる。エリア内に入ったところでようやくアディル・ラミがスライディングを仕掛けるが間に合わず。最後はD・ロペスと1対1になりながらも落ち着いてゴール右隅に流し込んだ。サン・シーロが大ブーイングに包まれる中、ジェノアの1点リードで前半を終える。

 後半立ち上がり、ファルケがエリア内右で相手をかわしながら深い位置まで侵入すると、マイナスの折り返しをティノ・コスタが右足ダイレクトで合わせて追加点。2点を追う展開となったミランは54分に本田を下げて、ジャンパオロ・パッツィーニを投入する。

 66分、ミランはショートコーナーからチェルチが中央にパスを送ると、フィリップ・メクセスが放った強烈なミドルシュートはクロスバーを叩きながらもゴールに吸い込まれた。1点差に縮めたミランだったが72分、メネズが2枚目のイエローカードを受けて退場。負けるわけにはいかないフィリッポ・インザーギ監督は、マッティア・デ・シリオに代えてマッティア・デストロを投入し、攻撃の枚数を増やす。

 しかし、アディショナルタイムにはPKを献上。これをイアゴ・ファルケが決め、試合を決定付けた。1−3で敗れたミランは今シーズン2度目の連敗。対するジェノアはヨーロッパリーグ出場権獲得へ大きく前進した。次節、ミランはナポリと、ジェノアはローマとアウェーでそれぞれ対戦する。

【スコア】
ミラン 1−3 ジェノア

【得点者】
0−1 37分 アンドレア・ベルトラッチ(ジェノア)
0−2 49分 ティノ・コスタ(ジェノア)
1−2 66分 フィリップ・メクセス(ミラン)
1−3 90分+3 イアゴ・ファルケ(ジェノア)