06年開校予定、アニメ専門大は国内初

【ライブドア・ニュース 27日 東京】 − 「アニメのまち」として地域振興を図っている東京杉並区で、アニメの専門家育成のための大学院設立計画が進んでいる。この大学院は、学習塾などを経営する「ワオ・コーポレーション」(本社大阪市、西澤昭男社長)<9730>が準備中の「WAO大学院大学」で、同社によるとアニメ専門大学・大学院の国内第1号になる。

 杉並区も受け入れのため26日に、「クリエイティブ教育推進特区」として内閣府に特区申請した。2月中にも認可される見通しで、同社は6月に文部科学省の大学設置審議会に設置申請する。開校予定は2006年4月、修学期間は2年で、修了者には「デジタルアニメーション修士」の学位が授与される。同社は初年度60人の入学生を見込んでおり、「企画・制作からマーケティングまで、アニメコンテンツ産業のニーズに応えられる専門性を持った人材を育成したい」と話している。

 杉並区は、国内のアニメスタジオの6分の1に当たる約70のスタジオが区内に集積していることなどから、アニメフェスティバルを毎年開くなどして、アニメをまちづくりに生かしており、同区経済勤労課も「区内のアニメスタジオに人材を供給するなど、活性化に役立てば」と期待を寄せている。【了】

ライブドア・ニュース  小木曽浩介記者