7日、都内のホテルで発表された新型の軽乗用車「セルボ」(撮影:吉川忠行)

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スズキ<7269>は7日、新型の軽乗用車「セルボ」を同日から発売すると発表した。東京都千代田区のホテルニューオータニで開いた記者会見で、津田紘社長は「運転する楽しさや快適さ、これまでにない力強い存在感や上質感を表したクルマ」とアピールした。

 「セルボ」は、1977年に初代が発売され、90年発売の4代目まで国内で累計約77万台を売り上げた同社の代表車種。先代の生産終了から8年ぶりの復活となった新型モデルは、過去の「セルボ」の“後継車”という位置づけではなく、「『セルボ』という名前の香りが、新たな軽を感じさせるので、初代のスポーティーな流れは変えず名前だけを踏襲した」(津田社長)という。

 エンジンは、排気量660ccの直列3気筒のDOHC MターボエンジンとDOHC NAエンジンの2種類を設定し、4速自動変速機と組み合わせ、軽快で経済性に優れた走りを実現。外観デザインは、フロントからリアまで流れるようなプロポーションを採用し、従来の軽自動車にはない力強い存在感と上質感を演出したという。

 税込価格はDOHC NAで103万7400円から119万1750円、DOHC Mターボで114万2400円から137万5500円。国内の月販目標台数は5000台で、これまでの主なユーザー層だった女性や若者に加え、新たなユーザーとして男性やシニア世代もターゲットに据える。

 海外展開について鈴木修会長は、インドで仕様を変えた形で販売することは「十分考えている」と語り、インド市場については「来年には70万、80万、90万(生産販売する)という計画を立てている」との見込みを示した。また、同車種のOEM(相手先ブランドでの生産)は「しない」(津田社長)としている。【了】

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