みずほ銀行とUFJ銀行の名をかたった大量の偽メールが全国に送られていたことが分かり、両銀行は15日、それぞれのホームページ上でフィッシング詐欺への注意を呼びかけた。

 みずほ銀によると、偽メールにはクレジットカードなどの案内文とともに同銀行の URLが記載されている。しかしクリックすると偽のページが現れ、住所やクレジットカード番号など個人情報を入力させる仕組みになっている。UFJ 銀を偽装したメールも、セキュリティのためと偽る本人確認電子メールが送られ、同様に偽のホームページからユーザーの個人情報を不正入手する仕組みだという。

 これまでに被害は報告されていないが、警察庁も同日、「不審なメールを受け取ったら、個人の金融情報などを安易に入力しないでほしい」とサイト上で注意を呼び掛けた。

 フィッシングとは、銀行や企業からのメールを装い、偽のホームページにアクセスさせてクレジットカードの暗証番号などを入力させ、個人情報を“釣り上げる”詐欺的な行為。米国で大きな問題となっており、日本では昨年11月に初めて被害があった。【了】