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●実機を手にして軽さに驚きソニーモバイルコミュニケーションズがスペイン・バルセロナで2日に発表したXperiaシリーズの最新タブレット「Xperia Z4 Tablet」の実機インプレッションをお届けする。

○最大の特徴は薄さと軽さ

Xperia Z4 Tabletは、10.1インチ液晶搭載タブレットの新モデル。最大の特徴はその薄さと軽さで、薄さは6.1mm、重量は400gを切る389g(LTE対応版は393g)と、10.1インチタブレットとして世界最薄・最軽量を実現。実際に本体を手に持つと、その軽さに驚きを感じるほどだ。

この軽さなら、長時間手に持って動画干渉やや電子書籍を閲覧を行う場合でも、ほぼ苦にならないと言えそうだ。しかも、この薄さと軽さながらIP65/IP68準拠の防水・防塵仕様は引き続き継承しており、妥協のなさがうかがえる。

●液晶とサウンドが大きく進化液晶の進化も大きなポイント。液晶サイズは10.1インチと従来と変わらないが、表示解像度が1,920×1,200ドットだったのに対し、Xperia Z4 Tabletでは2,560×1,600ドットに高解像度化。液晶パネルは「トリルミナスディスプレイ for mobile」、バックライトに「Live Color LED」を引き続き採用。高解像度映像やデジカメ写真の表示品質が向上している。

もうひとつの進化がサウンド面だ。Xperia Z2 Tabletでは、アップデートでハイレゾ音源の再生に対応したが、Xperia Z4 Tabletは標準でサポート。さらに、ハイレゾサウンドをBluetoothで伝送できるコーデック「LDAC」を新たにサポート。実際にブースではLDAC対応ワイヤレスヘッドホンを利用したハイレゾ音源再生デモが行われていたが、ケーブルレスという点は非常に利便性が高く、これまで以上に手軽にハイレゾ音源が楽しめるようになったと感じた。

ただし、Xperia Z2シリーズのスマートフォンおよびタブレットから採用となった、マグネット式充電スタンドへの対応が省かれた。かわりにキャップレスマイクロUSBコネクタが採用され、ケーブル接続による充電となった。従来の充電スタンドは利便性に優れていたので、対応が省かれた点は少々残念だ。

●ノートPCライクに使うための周辺機器も周辺機器として用意されるBluetoothキーボード「BKB50」も、特徴的な製品で、Xperia Z4 Tabletを装着できる構造になるとともに、Xperia Z4 Tabletを装着したままヒンジが回転し、タブレット本体の開閉が可能で、ノートPC相当の活用を可能とする。しかも、BKB50をBluetoothで接続すると、画面下部にオリジナルのランチャーが表示され、アプリを簡単に起動できるようになる。単にキーボードを用意するだけでなく、利便性も考えられている点は、大きな魅力と感じた。

BKB50の重量は380g(未確定)と、Xperia Z4 Tabletよりわずかに軽い。双方を合わせても800gを切る軽さで、実際に持ってみても重いとは感じず、携帯性も申し分ない。

Xperia Z4 Tabletは、6月以降に日本を含めたワールドワイドでの発売を予定。価格は未定だ。

(平澤寿康)