「顔面重複奇形」猫の“フランク&ルイ”15歳で天国へ(画像はwpxi.comのスクリーンショット)

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2つの顔を持ち、そのどちらも個性があるために“フランク&ルイ”と名付けられ、長年にわたり人々に愛されてきた米マサチューセッツ州に暮らす1匹の猫。残念ながら、このほど15歳にして天国へと旅立ったことが報じられた。

米マサチューセッツ州ウースターのマーサ・スティーヴンスさんが、1999年に引き取った顔が2つもあるオスの仔猫。どちらの顔もしっかりと主張してくることから、“フランク&ルイ”と2匹分の名がつけられた。この画像は米東海岸のメディア『wpxi.com』が伝えているその記事のスクリーンショットで、2011年9月に撮影されたもの。頭部の向かって左側がフランク、右側がルイだという。

「顔面重複奇形」という珍しい先天性疾患のもとに生まれ、目、鼻、口は2匹分で耳と脳は1匹分。そんな“フランク&ルイ”を赤ちゃんの時に診たタフツ大学カミングス校獣医学部の獣医は、「この猫はそう長くは生きられない」と告げたという。だがフレンドリーな性格で人々に愛されながら“フランク&ルイ”はなんと15年も生きた。

こうした猫は、ローマ神話に登場する背中合わせに2つの顔を持つ神にちなんで“ヤヌス猫”と呼ばれているが、これほど長く生きた例は滅多にないとして“フランク&ルイ”は12歳の時にギネス世界記録にも登録されていた。しかし先月に癌が見つかり、スティーヴンスさんは「苦しむことが予想される」との獣医の説明に安楽死を選択した。縁があればまた同じような境遇の猫を飼いたいと考えているそうだ。

※ 画像はwpxi.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)