集団レイプ被害にあった少女が焼身自殺。 画像はnews.sky.comのスクリーンショット

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少女をレイプした男たちは、このショッキングなニュースに自分たちの犯した非人道的な行為を反省しているであろうか。それとも「顔も覚えていない」などと言うのであろうか。パキスタンで最近、集団レイプにあい心身ともに深い傷を負った10代少女が焼身自殺を図って死亡した。

集団レイプの被害にあった少女が焼身自殺を図るという悲惨な事件が起きたのは、パキスタン・パンジャーブ州のムザファルガル近郊で13日のことであった。1月上旬に起きていた集団レイプ事件について、犯人が逮捕されて地元警察の取り調べを受けていたが、主犯格の男が証拠不十分だとして留置所から釈放され、これが少女の心に強いショックを与えたという。

なんとも気の毒なその少女は18歳のアミナ・ビビさん。彼女は体にガソリンをかぶって焼身自殺を図り、搬送先の病院で14日に死亡が確認された。悔しさと憤りを隠せないアミナさんの兄Ghulam Shabirさんは、ロイター通信に「妹はこの事件をきっかけにひどく落ち込んでいました。そのような中で第一容疑者の男が釈放されたのです。法も正義も頼りにならないと妹は不信感と絶望感でいっぱいになり、生きる希望を失ってしまったようです」と語っている。

兄は今年1月5日、集団レイプ犯に銃を突きつけられてさらわれていく妹を目の当たりにしており、妹を救えなかった苦悩と挫折感でひどく苦しんでいる。事態を重く見たパキスタン最高裁は、新たな捜査チームをその警察署に派遣し、犯人の再逮捕と徹底した取り調べを行うようパンジャーブ州警察に要求した。パキスタンは大変なレイプ多発国。被害を名乗り出る勇気ある女性があまりにも少ないことが、事態を打破できない大きな一因となっている。

※ 画像news.sky.comのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)