ボディビル台湾女子、アジア選手権で優勝  感動の国歌

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(台北 10日 中央社)カザフスタンのアルマトイで開かれていた第47回アジアボディビル選手権で、台湾の李イツ明/Li Yi-Ming選手(=写真)が女子52キロ級で優勝を果たした。29歳の李さんはボディビル歴8年、強敵の日本や韓国勢を相手に、台湾女子として初めての勝利を飾った。

台湾ではボディビルの認知度は低く、2009年に南部の高雄市で行われたワールドゲームズ(非オリンピック種目の世界大会)で初めてその存在を知ったという人も多かった。大会は4日に閉幕したが市民の関心は低く、中央社が簡単に報じたのみ。

だが、一週間ほど遅れて入ってきた表彰式の映像に、多くの人が釘付けになった。国連に加盟していない中華民国(台湾)は、大規模な国際大会では国旗や国歌を使用できないのが一般的。ところがボディビル選手権では中華民国の国歌が流され、李さんは表彰台の上で、見事に鍛え上げた体を震わせながら誇らしげに国旗を見上げ、涙を流していた。

台湾のメディアはここ数日で急にボディビル関連の報道が目立つようになった。人々を感動させた今年のアジアボディビル選手権大会、関係者らは、マイナー競技だったボディビルのすそ野が広がればと歓迎している。

【写真】中華民国ボディビル協会提供 (編集:高野華恵)