5月26日(日)ヤクルト2回戦(神宮)、4-0で勝ち。対戦成績1勝1敗。大勝した20日の中日戦ではコントロールが良くなかったパディーヤだが、きょうは別人のように制球が素晴らしかった。3ボールまでいったのも少なく、もちろん無四球。前回は「及第点だが、7回まで投げないと合格点はやれない」と評価したが、今夜はナイスピッチング。

やはり投手はコントロールが生命線だということをパディーヤが改めて教えてくれた。山崎が内角の難しいところを要求し、良くそれに応えた。ツーシーム(=シュート?)が低目に決まり、時折投げる緩いカーブが効果的。テンポも良かった。打たれたヒットは2本で、ピンチらしいピンチはなかったが、それでもセットポジションだと、少しせわしなくなる。今日はそういう場面がわずかだったが、これくらいの投球を続けてくれたら、ローテも随分楽になる。それどころか、パディーヤを軸に回すこともできるだろう。

打線を大胆に代えてきた。大いに結構。初回、1番に抜擢された吉村が早速ヒットで出て、李が送り、内川がタイムリーと、判で押したように決まった。

3回も吉村が高目を捨てて良く四球を選び、李のラッキーな2ベースで追加点。吉村は意外に足も遅くないではないか。李はこのあと、内川のライトフライで3進できなかったのはボーンヘッド。過日もこういうミスがあったはず。2安打1打点と起用に応えたが、走塁はまだまだ勉強不足。

今宮のソロが効いた。4回表2死走者なし。次はパディーヤ。ここは次回の打順を考えて出塁できればベスト。ヒット、あるいは粘って四球と、9番まで回すのがセオリーだが、壺に来れば打てる打者なら、狙って良い場面でもある。身体の軸回転で遠くに飛ばすテクニックは、教えてすぐにできるものではない。小久保氏だったかが言っていたが、高校時代にHRを量産していた打者は、たとえ非力でも身体がHRを欲しがるものなのだろう。

こういう打球を見せられると、今から小さいバッティングの鋳型にはめるのも、もったいない気がしてくる。まあ今宮の将来については、もう少し確実性(打率)が増してからの議論ではある。

9回のラヘアのバッティングを見ただろうか。ボールの行方を見たらレフトがガラ空きだった。それを見て狙ったのかどうか分からないが、1ヶ月前くらいの好調なときは、ああいう逆方向のバッティングができていた。30打点以上上げて、HRもすでに2ケタ。三振ばかりして、ちっとも活躍していない印象だけが残る。不思議といえば不思議だ。

明後日からの巨人戦は、寺原・大隣と杉内・沢村が先発だろうか。去年の交流戦負け越しの元凶は、巨人戦4連敗にある。杉内もここ数試合は調子が上がっていない。2連戦は初戦がすべて。5分で遠征を終えたい。