ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は正しかった。バルセロナでの敗北は、ミランを強くしたのだ。17日のセリエA第29節、ミランはパレルモにホームで2−0と勝利している。FWマリオ・バロテッリのPKで先制したミランは、後半に入ってピンチを迎える場面もあった。だが、最もキツい時間帯にバロテッリが2点目を奪って競り勝ち、2位を目指す歩みは続くことになったのだ。

アッレグリ監督は、大ヒットした1月の補強を喜んでいる。

「バロテッリはとても落ち着いていると思う。彼にとっては重要なチャンスなんだ。主役としてプレーしているのだからね。とてもうまく溶け込んでくれた。最高のプロフェッショナルだし、うまくなろうという意欲もある。欧州と世界で6、7年というキャリアがあるが、その素晴らしいクオリティーを見せる重要な機会なんだ」

もう一人の怪物、FWステファン・エル・シャーラウィは、途中交代に落胆している。だが、アッレグリ監督は同選手に対しても、ポジティブな言葉を送った。

「ステファンは素晴らしい一年を過ごしている。当初、彼がこれほど素晴らしいことをやってのけるなど、誰も想像しなかったはずだ。私からすれば、彼のパフォーマンスが落ちるのは普通のことだよ。だが、今日は前半にゴールに迫ったし、良い試合をした。あのときはフレッシュな力が必要だったんだ」

「数カ月前まで期待もできなかった重要な目標を達成するためには、選択しなければいけないんだよ。彼は落ち着かなければいけない。とてもうまくやっているのだから。そして、みんながやっているように、改善することを考えなければいけない。ゴールを量産した後で、得点を奪えなければ、少しナーバスになるのは普通のことだ。だが彼は、良いパフォーマンスをすることを考えなければいけない。ゴールがなくても、良いパフォーマンスをしていれば、常に彼を支えてくれる」

「交代のときは彼を抱きしめ、賛辞を送った。ただ、ベンチに行ったのか、ドレッシングルームに行ったのかは見ていない」

「試合は決してシンプルにはいかないんだ。我々は火曜にバルセロナと戦ったところで、まだ脚には疲れが残っていた。バルセロナ戦に出なかった4人がいたけどね。もっとうまくボールをコントロールしなければいけなかった。我々はボールを負うのにエネルギーを無駄にし過ぎたんだ」

将来に関する噂は、アッレグリ監督をうんざりさせている。

「確実なことは何も言えない。契約は2014年までで、どうなるかを見よう。会長の重要な言葉があり、クラブは難しいときも私を信頼してくれた。だが、ミランが1試合を落としたときに、監督交代が騒がれるのは、首位にいた昨季から続いていることだ。そういうことを記事にする者は、単調なんだろうね。私は単調なことが好きじゃない。私はミランで幸せだし、2位になれることを願っている」