プエルトリコ以外の世界の野球ファンが失望したのではないか。いいところを見せることなく、野球の本国は敗退した。

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プエルトリコは、ボーゲルソンの立ち上がりを捉えて先制。制球難だった。以後も調子はよくなかったが、何とか持ちこたえる。

昨日、デビッド・ライトが抜けたアメリカは三塁にユーティリティのゾブリストを入れ、DHにビクトリーノ。

プエルトリコの先発、ネルソン・フィゲロアはMLBで20勝を挙げているが、昨年はAAA暮らし。もう“終わっている”投手だ。
じっくり攻略することも可能だったと思うが、アメリカの各打者は簡単に手を出して凡退していった。フィゲロアは6回を投げたが、18のアウトの内10が内野への飛球だった。

6回表には、ボーゲルソンが再び制球を乱して降板。しかし続くぺスターノにストライクが入らず決定的な3点が入った。

ようやくアメリカが反撃したのは、8回。1死からロリンズ、フィリップス、ブラウンが連打。四球も重ねて2点を取った。しかしあまりにも遅すぎた。

9回、アメリカは昨日ドミニカに撃沈されたキンブレルを出し、意地を見せたが、9回簡単に凡退して終わった。

ライトが抜けたアメリカは、控え選手が捕手のルクロイ、アレンシビア、ユーティリティのブルームクイストだけ。トーリ監督は投手偏重のロースターを組んだのだが、このために代わりに送るべき打者もいなかった。

出場した選手はよく頑張ったが「二度とごめんだ」と思った選手も多かったのではないか。

選手の“格”を気にする日本にとって、本家本元のアメリカの敗退は朗報ではあろう。

しかし、WBCはまた「アメリカがやる気がないから、ただのオープン戦さ」という世間の評判のまま、チャンピオンが決まることになる。
何度も言うが、WBCの主催者はMLBとMLB選手会である。