実は問題だらけのリサイクル? リユースとリデュースを進めよう!

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地球全体の課題ともいえる「ゴミ問題」。

日本ではあと10年ほどで最終処理施設がいっぱいになってしまうとも言われていて、早急になんとかしなければいけない問題です。

そこで推進されているのが、「3R(スリーアール)運動」です。

Reduce(リデュース)/ゴミの発生を減らすReuse(リユース)/繰り返して使うRecycle(リサイクル)/資源として再利用する■実は問題だらけの「リサイクル」すっかり習慣化した感のあるリサイクルですが、実は問題点の多いシステムとも言われています。

例えばペットボトルのリサイクルは、洗浄→運搬→再加工→運搬とかえって手間がかかり、新しい材料から作った場合よりも排熱、排ガスを含めると3〜10倍のゴミが出ると言われています。

また、輸送費や人件費などのコストもかかり、リサイクル品ではないものよりコストがかかったうえに、品質も低くなってしまうことが指摘されています。

■ゴミを出さない「リデュース」そこ最近では、リサイクルに代わり新たに2つのRが注目されています。

リデュースとは、そもそもゴミを出さないようにするということです。

・レジ袋をもらわず、マイ買い物袋を持参する・不要なものは買わず、長く使えるものや長持ちする製品を購入する・食品の買いすぎを控え、消費期限切れの食品を出さない・マイ水筒、マイ箸を持ち歩く・容器を捨てずに再利用し、詰め替えるなどが「リデュース」に当たります。

■みんなで使い倒す「リユース」リユースとは使えるものは最後まで繰り返して使うということです。

「リサイクルショップ」も、本来は「リユースショップ」と呼ぶべきものかもしれません。

・古着を雑巾にする・携帯電話の回収に協力・オークションなどを活用・リターナブル瓶などを使うまた、日本ではゴミとして捨てられるようなものでも、海外ではまだ使えるという場合も多く、これらを海外に送る活動をしているショップなども増えてきました。

■海外の取り組みヨーロッパなどでは、日本よりもリデュースやリユースの概念が進んでいるようです。

すぐに食べる食品は賞味期限の迫っているものから買うことが美徳とされていたり、炭酸飲料などのペットボトルは回収され、洗浄されてまた飲料を詰める、という国もあります。

■優先順位は、リデュース→リユース→リサイクルまずは余分なもとは買わないのが大事。

その上で、使えるものはできるだけ使い倒す。

そして、どうしても使えなくなったらリサイクルに回す、という心がけが必要です。

自分一人が気をつけてもそんなに変わらないでしょ? と思う方もいるでしょうが、例えばレジ袋は一人当たり年間300枚、日本全体で305億枚を消費していると言われています。

最低でも2回に1回はレジ袋を断れば、年間150億枚もの無駄が省けると思えば、やる気が出てきませんか?今、日本では年間2兆円もの税金がゴミ処理事業に使われていると言われています。

一人一人の心がけで、無駄な税金も、ゴミも、Co2も、ダイオキシンも減らしていきましょう。