中国大手検索サイト百度の掲示板に「日本アニメは中国の若者に悪影響を与えるため制限されるらしい」というスレッドが立てられた。スレ主の伝えた情報について中国のネットユーザーが議論を交わした。(イメージ写真:Photo by Thinkstock/Getty Images.)※写真の無断ダウンロードと転用を禁じます。

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 中国大手検索サイト百度の掲示板に「日本アニメは中国の若者に悪影響を与えるため制限されるらしい」というスレッドが立てられた。スレ主の伝えた情報について中国のネットユーザーが議論を交わした。

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 アニメや漫画は日本が世界に誇るキラーコンテンツであり、中国でも日本アニメの人気は高い。スレ主によれば、中国の国家広播電影電視総局の高官が、「多くの若者が日本アニメにのめり込み、中華文化の発揚をないがしろにしているため、中国中央電視台(CCTV)では日本アニメの放送を制限することにした」と述べたという。実際、中国のテレビでは現在、日本アニメをほとんど見かけなくなったらしい。

 日本アニメの制限に対して、中国人ネットユーザーからは、

・「国家広播電影電視総局が言う中華文化というのはパクリ文化のことですか?それは大いに発揚しなければ!」、・「わが中国の大いなるパクリ文化のことですね」・「中国は良い作品を作れないからパクリとボイコットで押さえつけるのだ」

 日本アニメを制限する理由については、「主な理由は国内のアニメ産業を保護するためだろう」という意見があった。また中華文明の発揚という点については、「文化の衝突だからな。国内文化は確かに発揚すべきだ」と国家広播電影電視総局を支持するコメントがある一方で、「こういう方法での文化発揚は間違っている!まったく不愉快だ」というユーザーもいた。

 そのほかの意見には、「なぜゴミのような韓流ドラマを放送禁止にしないんだ!」、「ネットで見るから、テレビの制限なんて関係ない」、「今はほとんどのテレビ局で抗日ドラマを流して鬱憤(うっぷん)を発散しているね」などのコメントがあった。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真:Photo by Thinkstock/Getty Images.)