■課題を露呈したU19日本代表
11月2日からUAEのドバイで開催されるAFC U−19選手権に向けてメンバー選考やチーム強化が最終段階を迎えるU−19日本代表が2日から5日まで鳥栖でトレーニングキャンプを行なった。「普段Jで試合に出ている選手たちも招集できたので、彼らを含めたチーム作りの仕上げをしていきたい」と鳥栖キャンプの目的について説明した吉田靖監督だが、5日に行なわれたサガン鳥栖、福岡大学とのトレーニングマッチでは課題を露呈した。

午前に行なわれたサガン鳥栖戦では、現在J1で5位につける鳥栖が前半ベストメンバーを出してきたこともあって、前線からのハイプレスと後方から精度の高いロングボールにU−19日本代表は圧倒される。前半は何とか1失点にしのいだものの、後半は開始早々から自陣深くでミスを繰り返し、次々に決定機を作られ後半26分までに0−3とリードを許す。残り5分を切ったところで杉本竜士(東京ヴェルディ)が2点を返すも、2−3で鳥栖に完敗。

センターバックからボランチに入るパスや自陣ゴールを向いてボールを受けるボランチのところで何度もボールロストする失態に、吉田監督からは「何回同じことをやってるんだ!」という厳しい声も飛んでいたのだが、本番まで2ヶ月を切ったこのタイミングだけに「不安が残る」という表現以上にショッキングな仕上がり具合を目の当たりにした印象だ。

■福岡大との対戦でも自陣に押し込められる展開
5日午後に行なわれた福岡大との試合は1−0でU−19日本代表が勝利。しかし、相手がベストメンバーで臨んできた前半は自陣に押し込められる展開。パスをつなぐ、ボールポゼッションのコンセプトがあるのはわかるが、相手が積極果敢に前線から圧力をかけているにもかかわらず、緊張感も危機感もなくゆったりとボールを回し、最後は苦しくなってGKにバックパスを出し、GKから大きく蹴り出すサッカーになっていた。試合後、福岡大のFW清武功暉は「前から強くハメた時は脆い」とU−19日本代表の印象を口にした。

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■著者プロフィール
小澤 一郎
1977年、京都市生まれ。サッカージャーナリスト。スペイン在住歴5年を経て、2010年3月に帰国。スポナビ、footballista、サッカークリニック、サッカー批評、サッカー小僧、ジュニアサッカーを応援しよう!などで執筆中。
著書に『スペインサッカーの神髄』(サッカー小僧新書)がある。また、「まぐまぐ」より、メルマガ『小澤一郎の「メルマガでしか書けないサッカーの話」』を配信中。

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