――こうして挙げて頂くと結構何でも高価な感じですが……。

素子さん : 物価の高さというよりも、年々必ず上がる物価と、人々の収入の割合、払ったものに対する恩恵やサービスの質、これらのバランスが全く取れていません。

それが問題ではないかと思います。

――逆に、日本(東京)と比べてロンドンで「安いなあ!」と思われるのはどんなものでしょうか? またそれはいくらぐらいするのでしょうか?素子さん : 食料品(フルーツ、乳製品など)、医薬品、DVDなどです。

後はコンサートなど、芸術イベントのチケットですね。

食料品の安さ! 野菜と果物日本ではりんごは1個単位で買っていましたが、こちらでは小ぶりのものが6個ほど入って3£(約366円)位ではないでしょうか。

イチゴも日本のものほど甘くないですが、自然の優しいすっぱい味のする国産で、1パック3£(約366円)、ベリー類も豊富です。

スーパーでブラックベリー、ラズベリー、ブラックカラントなどはまとめて2つで3£(約366円)などの安売りをしているときも多いです。

ジャガイモやにんじんも、地元のマーケットで買うと2キロで1£(約122円)だったりします。

小麦粉も1.5キロで90ペンス(約110円)程度です。

乾燥レンズ豆なども、カレーに入れたり大変重宝しますが500gで1£(約122円)しません。

乳製品も安価である!後は乳製品が安いです。

日本のデパートで同じ銘柄のチーズを見たときには、価格にショックを受けました。

フランスから輸入されるブリーやカマンベールも2£(約244円)あれば買えます。

ちょっとこだわって、専門のチーズショップに行っても、ノルマンディーのカマンベールが6£(約732円)もあれば買えます。

イギリスのチェダーチーズなども、銘柄にこだわらなければ、スーパーの自社ブランドでしたら300グラムで2£(約244円)程度ですし、こだわっても4£(約488円)位でしょうか。

それにチーズは常にオファーをしているので、結局ひとつ買うともう1つもらえるなど(BUY1 GET1FREE)、定価で買うことが余りありません。

ヨーグルトも濃厚で、500mlポットが2つで2£(約244円)など、とても安いです。

そして美味しいです。

チキンは胸肉の方が高価ヘルシー&処理が楽という理由で、チキンの胸肉の皮が取り除かれたものがとても高いです。

500グラムで7£(約854円)ほどします。

ですが、丸鶏は丸々1匹で、1.5キロくらいのものが4£から5£(約488円〜約610円)です。

人の手がかかったものほどイギリスでは高いような気がします。

さすが英国! 紅茶も安い!紅茶もものすごく安いです。

ティーバッグが80個入っていて2£(約244円)程度です。

そして美味しいです。

子羊は高級食材ですが……イギリスでも割りと高級な食材に入る子羊も、今の円高で考えると安いです。

ハーフレッグの子羊、臭みもなく美味しいウェールズ産のものが、1キロで10£(約1,220円)位です。

医薬品も安価に医薬品は、鎮痛剤などはそれこそ30ペンス(約37円)などでひと箱買えてしまうものもあります。

風邪薬なども薬局の自社製品であれば、割と安く買えます。

DVDは時間が経つと安価にDVDなどは、リリースされてから少し時間がたつだけでグンと値段が下がります。

芸術鑑賞がしやすい環境です!それから、番外かもしれませんが、美術館、博物館の入場料は個人の所有でなければ無料が多いです。

大英博物館もナショナルギャラリーもV&Aも全て無料です。

クラッシックコンサートなどは、ロンドンシンフォニーなどの大御所のものでも、安い席でしたら9£(1,098円)で見られます。

教会などでは常に、安いコンサートが開かれていますし、無料のランチタイムコンサートもたくさんあります。