仕事のムダを削る6つのステップ

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 やることが多すぎて仕事が終わらない。その結果、残業の毎日。自分の時間すら持てない。こんなサラリーマンは多いのではないだろうか。
なぜこんなに仕事が終わらないのか、その原因があるはずなのだ。

 『仕事のムダを削る技術』(こばやしただあき/著、ソフトバンククリエイティブ/刊)では、「決める」「仕分ける」「絞る」「マルチタスク」「仕組み」「協力」の6つのステップで、仕事のムダを削るノウハウを紹介。
 お金をかけずにすぐできて、続ければ続けるほど効果が出る仕事「改善」の方法を、書評メルマガの発行人であるこばやし氏が伝授する。

 仕事が終わらないのは突き詰めて考えると、

・仕事が過剰=ムダな仕事をしている
・効率が悪い=仕事にムダが多い

 ということに行き着く。これらを克服することが本書のテーマだが、その上でまずムダな仕事をしない6つのステップの概要が紹介される。

1、短時間で仕事を終わらせると決める【決める】
 6つのステップを踏む上で、何よりもまず、短時間で仕事を終わらせると決めること。できるかどうかではなく「やる」ことが重要。

2、1日の仕事を観察し、仕分ける【仕分ける】
 「やるべき仕事」と「やらない仕事」を仕分ける。自分の業務を棚卸しして、どの仕事が、優先順位が高いのかを明確にする。

3、やるべき仕事を絞る【絞る】
 どこまでならできるのか、本当にあなたがやる必要のある仕事なのかを見極めて、ムダな仕事は勇気を持って削ることが大事だ。

4、同時進行で仕事を行う【マルチタスク】
 ムダな仕事を削り、するべき仕事を絞ったら、あとはそれを効率よく回していくために工夫するだけ。厳密な意味でのコンピュータ同様のマルチタスクは不可能だが、工夫次第である程度同時並行的に仕事を進めることは可能だ。これを実践するかどうかで全体の労働時間はかなり違うはず。

5、仕組みをつくり改善すて効率を上げる【仕組み】
 慣れた仕事、定期的に同じ作業を繰り返さなければいけないような仕事は、仕組みをつくって回すことが重要となる。また、仕組みをつくったらそれを終わりにせず、改善を継続することで、よりいい仕組みを上げていくことも大切だ。

6、他人と時間を有益にする【協力】
 自分の仕事を邪魔されずに他人と協力するためにどういう工夫をするか。とくに他人とのコミュニケーションをどう有益なものにするかがカギ。

 これらの6つのステップを組み合わし、掛け算されることで最終的に大幅な時間短縮につながるとこばやし氏は言う。
 本書で書かれていることは決して難しいことではないが、意識して実行しないと続かないだろう。意識して続けることができれば、仕事のムダが削れ、新たな自分の時間ができる。その時間を有効活用すれば、仕事もプライベートも充実したものになるはずだ。
(新刊JP編集部)



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