昨日は、とうとう録画した試合のストックが無くなってしまったので、12時から前半終了、つまり復活したスコールズがゴールを決めたところまでマンU対ボルトンの試合を見ていました。

イングランドには、2部のレスターに浦和への移籍が噂されている阿部選手がいて、今度は李が同じ2部のサウザンプトンへの移籍を決めていますが、プレミアリーグにはたまに宮市がベンチ入りするぐらいで、稲本と中田以来、日本人でレギュラーになれている選手はいません。

日経に原田氏による「イングランドサッカー、なぜ日本人の成功例が少ないか 」というコラムが載りましたが、個人的にはフィジカルの問題は当然ですが、日本人特有の「遠慮、気配り」の気持ちが結構大きいんじゃないかと思います。

イングランドのサッカーが速い速いと言っても、CLを見ても他のチームに比べて選手の走行距離が格段に多いということは無いわけで、それはつまり走る時と走らない時のメリハリがはっきりしているという事でもあります。

パスを回せる強豪チームは別として、その他のプレミアチームの場合は、DFラインからボカーンと前に蹴ると、4〜5人の選手は前線へと殺到はしてますが、残りの選手はラインをすぐに上げるわけでもなく、だいたいタラタラと歩いているんですよね。で、その直後に前線でボールを奪われても、前線へと走った選手は前に残ったままでゆっくりと帰って行き、守備は後ろに残った選手でやっている。

じゃあその攻撃参加する選手は何で決まるかというと、攻守の切り替えスピートとポジショニングによる早い者勝ちですね。稲本は、切り替えが遅くていつまでも守備担当だったし、中田はカバーリングを考えるあまり毎回後ろに下がりすぎてしまい、いざ攻撃となるといくら切り替えを早くしてもポジショニングが間に合わなかった。

CBとGKのポジション以外は、攻撃して初めて評価されるのがイングランドサッカーなので、ピッチ上での遠慮と気配りはぶっちゃけ邪魔でしか無いんですよね。日本人よりも韓国人のほうがまだプレミアでプレイ出来ているのは、そういう部分が日本人よりも少ないからではないかと思っています。

サウザンプトンの李選手は在日韓国人ではありますが、そういった日本人への評価を変えてくれることを願いたいものですよね。