韓国メディアは、北朝鮮が韓国の軍事通信を妨害する目的で、新型電子兵器である全地球測位システム(GPS)干渉機を独自に開発していると報じた。シンガポール聯合早報が転載した。  韓国聯合ニュースは、韓国国防部が国会国防委員会に提出した報告書の内容を引用し、「北朝鮮が現在開発中の電子兵器は、100キロメートルの有効距離で韓国の軍事通信システムを妨害することが可能」と伝えた。また、北朝鮮は通信・レーダー干渉装置約20種類をロシアから購入し、保有しているとしている。

 聯合ニュースはまた、北朝鮮がまもなく電磁波で通信システムを無力化する電磁パルス(EMP)爆弾を完成させると報じた。報道は国防部の報告書を引用し、「まだ情報の裏づけはとれていないが、北朝鮮の新型電子機器の開発動向や、他国のEMP配備ペースから見ると、北朝鮮も(EMP爆弾を)開発した可能性がある」としている。

 韓国国防部は「当部門の報告書は機密文書に属する」とのみコメントし、関連報道へのコメントを拒否した。

 北朝鮮はすでに軍事境界線付近の2、3地点に、ロシアから購入した有効距離50−100キロメートルのGPS電波干渉装置を配備したとされている。