28日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝でマンチェスター・ユナイテッドを下し、4度目の欧州制覇を成し遂げたバルセロナ。この6年間で3度目、3年間で2度目のCL優勝に、バルセロナは喜びを爆発させている。

『スポルト』と『ムンド・デポルティボ』は一面で、カタルーニャ語で「史上最高」「チャンピオン」と賛辞。『アス』は「スーパバルサ」との見出しで、「スペインサッカーが世界の頂点に立ち続ける」と報じた。また個人では、ゴールを挙げたFWリオネル・メッシとFWペドロ、FWダビド・ビジャのほか、ペップ・グアルディオラ監督とMFシャビ、DFカルレス・プジョール、DFエリック・アビダルが称賛された。

肝腫瘍の手術から復帰したアビダルにキャプテンマークを渡し、トロフィーを掲げさせたプジョールの行動は、誰もが絶賛。そのほか、『パイース』は「プルガ(メッシの愛称)が悪魔に」「サー・シャビ」とメッシやシャビを、『マルカ』は「アビダルの奇跡はCL制覇にふさわしい」「ペップは13のタイトルのうち10も獲得した」と、アビダルや指揮官に賛辞を送っている。

一方のイングランドでは、『テレグラフ・スポーツ』がバルセロナのことを「シンプルにベスト」と称賛。アレックス・ファーガソン監督も「我々が戦ったことのない最高のチーム」と、対戦相手を称えた。だが、本当に違いとなったのは、やはり彼でしかなかった。メッシのことだ。「マジカル・メッシ」(『インディペンデント』日曜版)、「メッシ・マジック」(『オブザーバー』)、「リオネル・キング」(『サンデー・エクスプレス』)と、各メディアが絶賛している。

マンUの選手の中で、イングランドメディアが唯一の救いとしたのが、一時は同点となるゴールを挙げたFWウェイン・ルーニーだ。『サンデー・エクスプレス』は、ルーニーのボールタッチが「影のレッズ(マンU)における唯一の光」だったとし、『インディペンデント』日曜版はほかの選手たちが休み、ただ見ている中で、「試合を通じて彼だけが戦った」と、ルーニーを称えた。