ロベルト・マンチーニ監督率いるマンチェスター・シティは、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得とFAカップ優勝に迫り、マンCが一貫して野望を抱いていることを証明した。そのマンチーニ監督は、「ユナイテッドのフラッグを降ろす日が来るだろう」と話している。そのためには、チームの補強を考えざるを得ない。そして、アラブのオーナーをはじめ、マンC首脳陣はそれを考えている。

英紙『デイリー・メール』によると、マンCは8000万ポンド(約105億円)を用意し、トッテナムMFガレス・ベイルやシャフタール・ドネツクMFドグラス・コスタの獲得を狙っているという。だが、何よりのビッグネームは、レアル・マドリーMFカカーだ。同紙によれば、マンCはレアルにレンタル移籍中のFWエマヌエル・アデバヨールに加え、2250万ポンドを準備しているそうだ。さらに、マンCのチーム強化はこれにとどまらない。マンチーニ監督が放出を望んでいないFWカルロス・テベスを残留させるという。

一方のマンチェスター・ユナイテッドは、マンCの野心に煩わされてはいけない。だが、アレックス・ファーガソン監督も来シーズンの計画をすでに立てている。最初の目標は、GKの確保だ。

エドウィン・ファン・デル・サールは現役引退の考えをあらためておらず、28日にウェンブリーで行われるCL決勝をもって、そのキャリアに終止符を打つだろう。ファーガソン監督も決断を覆さないようにアドバイスしている。マンUの目標となるのは、ダビド・デ・ヘア(アトレティコ・マドリー)、ルイ・パトリシオ(スポルティング・リスボン)、フェルナンド・ムスレラ(ラツィオ)、ペペ・レイナ(リヴァプール)だ。

前線では、先日からエスパニョールFWダニエル・オスワルドの名前が挙がっている。だが、本当のヒットとなるのは、ベイルかもしれない。DFパトリス・エブラは下り坂にあり、左サイドバックが必要だからだ。ユナイテッドにとって問題は移籍金額ではなく、最近では左サイドバックではなくサイドハーフになっているベイルのポジションだ。だが、ユナイテッドのオファーとファーガソン監督の仕事によって、ベイルが再び元の位置へ戻ることはあり得る。

そして、ベイルはマーケットにおけるマンチェスターダービーの元となるかもしれない。マンCも彼を狙っているからだ。