ナポリFWエセキエル・ラベッシとローマDFアレアンドロ・ロージに、それぞれ3試合の出場停止処分が下された。12日に行われたローマ対ナポリの一戦で、ロージがラベッシに向けてつばを吐き、ラベッシも吐き返して応酬したとして、両選手には映像判定でそれぞれ処分が科されている。

スポーツ判事によると、主審はこの場面を見ておらず、両選手にイエローカードが提示されたのは、「それぞれが互いを突き飛ばしたことに対しての」処分だったという。また、体のどの部分につばが吐かれたか、映像では明らかになっていないものの、つばを吐くこと自体が「暴力的行為」であり、処罰の対象になると説明されている。

クラブは異議を申し立てる予定だが、ラベッシが28日に予定されている敵地でのミラン戦、首位と2位の直接対決となるビッグマッチを欠場することは確実だろう。

ローマ戦で勝利を収めたナポリだが、この試合で2得点を挙げたFWエディンソン・カバーニは、たった25試合でクラブ史に残る重要な1ページを刻むこととなった。バレンタインデーの14日に24歳の誕生日を迎えたカバーニは、ローマ戦でのゴールで、ナポリのアウェーにおける1000ゴール目を記録したのである。

ヨーロッパのビッグクラブは、カバーニ獲得交渉を始められるかどうか、状況を把握しようと動いている。だが、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、「そんな問題はない。選手は売却不可能だからだ」と、この件に関して明確な姿勢を見せてきた。

ナポリは交渉スタートに必要な金額を設定することすら望んでいない。つまり、彼の獲得を望んでレアル・マドリーの幹部に投資を求めたジョゼ・モウリーニョ監督も、目標を変更しなければならないということだ。ただ、カバーニの移籍を食い止めているのは、会長の頑なな姿勢だけではない。カバーニ自身もナポリを離れたくないと思っているのである。

今シーズンのカバーニには、もう一つの記録達成のチャンスがある。現在リーグ戦で20ゴールを挙げている同選手は、クラブ史における1シーズン最高得点記録(22ゴール)を達成するのに、あと2ゴールと迫っているのだ。カバーニがコンスタントに得点を挙げていることを考えれば、ほぼ確実に記録は達成されるだろう。今季のリーグ戦で、カバーニは1試合平均0.8ゴールという記録を残している。彼と同じペースなのは、2ゴール差でカバーニを追うウディネーゼFWアントニオ・ディ・ナターレくらいだ。