ステロイド時代の影響が続く野球殿堂入り投票
5日、野球殿堂入り選手が発表され、ロベルト・アロマー氏(元二塁手、ゴールドグラブ賞10度)とバート・ブライレブン氏(元投手、287勝)のふたりが選出された。全米野球記者協会所属の投票権を持つ記者によって選ばれ、投票数の75パーセント獲得が選出の条件となっている。
今年も筋肉増強剤時代に活躍した選手が候補に名を連ねていたが「疑わしき」を避ける傾向があったようだ。複数のメディアはそろって、筋肉増強剤ステロイドの影響が投票に表れたとするコラムを掲載した。
ジェフ・バグウェル、ラファエル・パルメイロ、マーク・マグワイア、フアン・ゴンザレスが支持を得られなかったのは、彼らがステロイド時代の選手だからだという。アメリカンリーグMVPに2度も選ばれ、通算434本のホームランを打っているにもかかわらず、ゴンザレスはわずか5.2パーセントの票しかもらえなかった。
バグウェルには筋肉増強剤を使用したといううわさはない。1990年にレッドソックスからアストロズに移籍したあと、パワーヒッターへと変身してすばらしい成績を残したが、活躍した時代が悪かった。
パルメイロは3000安打500本塁打を達成し、その点ではハンク・アーロンやウィリー・メイズ、エディー・マレーと同等に評価されるべきだが、薬物検査で陽性となり2005年に出場禁止処分となった。
581名の記者たちは、ステロイドを使用した選手と、その可能性がある選手に投票することを避けた。ステロイド時代をどう評価するべきか、野球殿堂も記者協会も、その基準を定めていないからだ。
ステロイド使用を認めている選手、薬物検査で陽性と出た選手には投票しないとする記者がいる一方、だれが有罪で、だれが無罪かを知ることは不可能だとする記者もいる。薬物使用が発覚しなかった選手ならばクリーンなのか。すでに殿堂入りしている選手たちは、絶対に薬物を使用していないと言い切れるのか。
マグワイアは彼を支持する人々の応援をもらい、昨季はカージナルスの打撃コーチに就任したが、得票は19.8パーセントと伸びなかった。薬物使用を認めた選手と、疑いのある選手たちには、今後もしばらくは厳しい道のりが待っている(ボストン・グローブ)。
今年も筋肉増強剤時代に活躍した選手が候補に名を連ねていたが「疑わしき」を避ける傾向があったようだ。複数のメディアはそろって、筋肉増強剤ステロイドの影響が投票に表れたとするコラムを掲載した。
バグウェルには筋肉増強剤を使用したといううわさはない。1990年にレッドソックスからアストロズに移籍したあと、パワーヒッターへと変身してすばらしい成績を残したが、活躍した時代が悪かった。
パルメイロは3000安打500本塁打を達成し、その点ではハンク・アーロンやウィリー・メイズ、エディー・マレーと同等に評価されるべきだが、薬物検査で陽性となり2005年に出場禁止処分となった。
581名の記者たちは、ステロイドを使用した選手と、その可能性がある選手に投票することを避けた。ステロイド時代をどう評価するべきか、野球殿堂も記者協会も、その基準を定めていないからだ。
ステロイド使用を認めている選手、薬物検査で陽性と出た選手には投票しないとする記者がいる一方、だれが有罪で、だれが無罪かを知ることは不可能だとする記者もいる。薬物使用が発覚しなかった選手ならばクリーンなのか。すでに殿堂入りしている選手たちは、絶対に薬物を使用していないと言い切れるのか。
マグワイアは彼を支持する人々の応援をもらい、昨季はカージナルスの打撃コーチに就任したが、得票は19.8パーセントと伸びなかった。薬物使用を認めた選手と、疑いのある選手たちには、今後もしばらくは厳しい道のりが待っている(ボストン・グローブ)。