ここまでの公式戦10試合で21ゴール。シーズン序盤でのチームの数字としてはそんなに悪くない。とはいえ、バルサが得点力不足に悩まされている感は否めない。エルクルス、スポルティング、マジョルカといったチームを相手に、チャンスを作りながらも多くのゴールを奪えず、不安の誘う試合を見せるバルサ。この状況が「今冬の移籍マーケットで“9番”の補強は必要か?」の話題が出始めることになったのだろう。

“9番”候補として噂が出ているのが、マンチェスター・シティのカルロス・テベス、アヤックスのルイス・スアレス、そしてユトレヒトのリッキー・ファン・ボルフスビンケルの3選手だ。ただ、テベス、ルイス・スアレスともに所属チームのスタメン選手であり、獲得に大金が必要となるのは確実。一方、エールディビジ8試合で9ゴールをマークし、得点ランキングでトップに立つファン・ボルフスビンケルは21歳。将来のオランダのエースを担うであろう若手有望株だが、コスト的にはテベスらよりはかからないはず。

 ボールポゼッションを誇りながらも、ゴールに繋がっていないバルサ。まだ大きく騒ぎたてる必要はない。グアルディオラ監督も選手たちもチームがチャンスを作り続けていれば、ゴールは必ず訪れると確信している。しかし、ゴールの日照り期が長引けば、“9番”の補強必要論が高まるかもしれない。

(スペイン通信)