サンプドリアに所属するイタリア代表FWアントニオ・カッサーノが5日、代表復帰を果たしてから初の記者会見に臨んだ。冗談や爆笑が渦巻く会見で、騒動につながりそうな質問は「次の質問どうぞ」とかわしたカッサーノは、「失った時間を取り戻したいと思っているのは本当だ。ただ、代表のすべてを背負うということはしない。オレがリーダーだという記事も読んだけど、違うよ。イタリア代表のリーダーは(ジョルジョ・)キエッリーニや、何よりも(ダニエレ・)デ・ロッシなんだよ」と話している。

「オレは何年も前から代表に選ばれたり外れたりしている。責任の大半はオレにあるね。自分が犯してきた過ちについては責任を負ううよ。今はうまくスタートすることができた。正しい道を歩き続けたいと思っている。ただ、別にオレはテロリストってわけじゃない。誰かに対する敬意を欠いたこともないんだ」

「オレが変わった? それは間違いないだろうな。年をとって成長したんだよ。セリエAで戦うようになったころは、言葉にできないようなひどいことをやっていた。真剣な選手になるために、オレは変わろうと決めたんだ。ジェノヴァに来て変わったんだよ。テクニカルスタッフたちのおかげでもあるね。もう4年もとんでもないことをしていない」

「(チェーザレ・)プランデッリ監督はエストニア戦で、腰の具合を尋ねてきた。だからオレは、交代させたいなら、問題はないって答えたんだ。そして2分後、オレはベンチに下がった。今後もエストニア戦みたいにやっていきたいね。ボールに触れていなくても、3分間で勝負を決めちゃうのさ」