18日に行われたワールドカップ（Ｗ杯）欧州予選プレーオフ・セカンドレグで、フランス代表FWティエリ・アンリのハンドから決勝点が生まれ、アイルランドが本大会出場権を逃した一件は、いまだに議論を呼び続けている。フランスはアンリのアシストからDFウィリアム・ギャラスが決勝点を挙げ、南アフリカ行きの切符を手にした。

アンリのハンドでアイルランドが出場権を得られなかったことは、大きな騒動となっており、特に怒りを示しているのが、敗れ去る形となったアイルランドのサッカー連盟だ。だが、30日に届いたニュースによると、同連盟はまだ南アフリカ行きを諦めていなかったようである。FIFAのジョセフ・ブラッター会長が明かしたところによると、再試合の要求を却下されたアイルランド側は、今度は33番目の国として本大会に参加することを求めたという。

ブラッター会長によれば、アイルランド側はアンリのハンドを罰しなかった主審のミスの結果として、本大会への参加を求める書面を届けたそうだ。もちろん、大会形式の問題だけを考えても、アイルランドの要求が受け入れられる可能性は最小限でしかあり得ない。しかしブラッター会長は、今週２日に予定されている特別委員会の会議で検討し、議論するとしている。