ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長が、ガーナのU−20代表FWドミニク・アディアーと合意に達したことを明らかにした。同副会長は「すべて準備できている。明日(7日)、メディカル・チェックを行い、それからサインするよ」と話している。20歳のアディアーはミランと2013年までの契約を結ぶ見込み。1月からシーズン終了までは25万ユーロのサラリーとなり、来シーズンからは年俸50万ユーロとなる。

アディアー側はサラリーについて、やや要求を高めていた。ある時点で移籍は破談になるかともみられていた。だが、昨夜に事態は一変。アディアー側は100万ユーロという年俸要求を半額まで引き下げたのである。そして、ミロバノビッチ代理人がミランと合意に至った。

ドミニク・アディアーとはどういった選手なのだろうか? 彼は変化に富み、パスもでき、狭いスペースでプレーできる。とてもモダンなセンターフォワードだ。比較をするとしたら、バレンシアFWダビド・ビジャに似ているだろうか。フェイエノールトがガーナに開いたサッカースクールで育ち、昨夏からノルウェーのフレドリクスタットに所属している。アディアーによれば、フレドリクスタットは「溶け込んで、ポジションを見つけるのが少し難しかった。僕はストライカーで最年少だったんだ」そうだ。

ガーナのU−20代表では、そこまで難しくなかった。14試合に出場して14ゴール。エジプトで開催されたU−20代表ワールドカップでは8得点を記録し、得点王に輝いた。大会後、アディアーは「大きなリーグでプレーしたい。イングランドやフランス、スペインみたいなね。そして、世界最高の選手に仲間入りしたいんだ」と語っている。だが、実際はイタリア、ミランへ来ることとなったのだ。