9日に行われた日本と韓国の第一ラウンド決勝戦は、0-1で韓国が7日の屈辱を晴らした形となった。
1点を守りきった韓国投手陣に、追加点を与えなかった日本投手陣と、今日はなんと言っても投手に尽きる。
一方でマナーについて考えさせられた試合だった。

韓国の先発・奉重根(ボン・チュングン)は球のキレがあり、おそらく打者からは球速以上に速く見せたはずだ。
日本の先発・岩隈は球数制限を考え、打たせてとるピッチングで韓国打線を五回1失点に抑えた。
両投手ともいいピッチングで前半は投手戦となったが、岩隈は所々でコントロールが甘めに入り、そこを韓国打線が上手く捉えた印象だった。
しかし、負けはしたものの両者共に隙の少なかった見事な試合をしてくれた。
1位通過できなかった事は残念だが、ファン、そして選手自身の悔しさは第二ラウンドで晴らしてもらいたい!

9日の試合でもう一つ気になったのはマナーである。
二回表に奉重根の投げたボールが稲葉の頭付近を通過し、稲葉がしゃがむように避ける場面があった。
その際に奉重根は帽子を取る事もなく、涼しい顔で投げ続けた。
TVで観ていて「帽子取れよ!」と怒ったファンもいるのではないだろうか?
これは「それだけ気合いが入っている」とか抜きに、スポーツマンなら最低限詫びは入れなければいけない。
しかし、一回表に日本のファンがイチローの打席でフラッシュを焚いて、奉重根がそれについて審判に抗議する場面もあった。
もちろん東京ドーム内ではプレー中のフラッシュ撮影は禁止されている。
せっかく日本代表の選手達が頑張っている中で、ファンがマナーを守れないのはただただ悲しいばかりだ。
敵のマナーを責めるなら、まずはファンも日本代表を応援している立場として恥ずかしくない行動をしなければいけない。

(編集部:林 裕之)

【関連記事】
<WBCへの道>韓国の執念! 七回コールド勝ちで一次ラウンド決勝へ
<WBCへの道>イチローのバットが打線に火を着けた
<WBCへの道>金廣鉉攻略が日本勝利のカギ。
<WBCへの道>あと一本が出ない打線
<WBCへの道>WBC優勝よりペナントレース?