UEFAのミシェル・プラティニ会長が、マンチェスター・シティがこのまま巨額オファーを提示し続けるのならUEFAの大会から追放することになるかもしれないと警告した。
 プラティニ会長はこの冬の移籍市場を騒がせたカカに対するマンチェスター・シティのオファーについて、英サン紙上でかみついた。

「選手一人に1億5000万ユーロ(約174億円)というのはいったいどういうことだ? サッカーの面からも社会的、経済的な面からも信じられないことだ。飛行機や船舶を1億5000万ユーロで買いたいというのなら、いいだろう。だが、人間だよ? ひどい話だ。考えられないよ。だからこそ、我々は何か手を打たなければならない」
「私は今、手持ちの資金の範囲内でしか投資できないというシステムを見つけようとしている。もし、カカを1億5000万ユーロで連れてくるのなら、それにさらに年俸を足さなければならない。もし選手の年俸と移籍金の合計がクラブの収入を超える場合は、そのクラブは我々の大会から追放される。クラブの予算をないがしろにした投資となるからだ」
「出場停止となったクラブの代わりには、その国のリーグで条件を満たしたほかのクラブに出場権が与えられる。これはサッカーを守るための方法なんだ。多くのクラブオーナーから、そういうシステムを作ってほしいと言われている。UEFA 会長として、私がやらなければならない仕事だ」

 問題となったマンチェスター・シティは今季リーグ戦で低迷しており、欧州の大会への出場権を獲得するようなことにはなりそうにないが、プラティニ会長が、負債を抱えているにもかかわらず大金を投じてスター選手を集めるマンチェスター・ユナイテッドやチェルシーに対してこれまで批判的だったことはよく知られている。