フランス代表の歴代最多キャップ記録(142)をもつリリアン・テュラム(36)。今回のユーロ敗退後、代表を退くことを表明したが、現役引退はまだ先だ。

 2年間在籍していたバルセロナとの契約が切れ、来季からのプレー先はパリ・サンジェルマン(PSG)。レキップ紙によると、26日にメディカル・チェックのあと契約書にサインする。1年契約で、さらに1年延長のオプションがつく。

 パルマ、ユベントス、バルセロナと国外で長くプレーしたテュラムのフランス・リーグ復帰は、1996年にモナコを去って以来、12年ぶりとなる。

 2シーズン連続で降格の危機に立たされたPSGは、新会長を迎えて予算を増額し大々的な立て直しを図っている。テュラムには、パウレタが抜けたあとのリーダーとしての役割に期待がかけられている。

 なおPSGは、テュラムのほかにも、マケレレ(チェルシー)、ヴィエラ(インテル)、ビルトール(レンヌ)、ピレス(ビジャレアル)、ジュリ(ローマ)といった黄金時代のフランス代表を支えたスター選手たちを補強のターゲットに挙げている。テュラムの入団が、これらの選手の獲得の呼び水となる可能性もある。