会見した山本社長

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 大阪・朝日放送グループ社長会見が10日、大阪市内の同局で行われた。

 同局で8日に生放送された「第39回ABCお笑いグランプリ」決勝で、男女お笑いコンビ「蛙亭」の中野周平(27)が、相方・岩倉美里(28)の盛りに盛った胸をもみしだくというネタを繰り出した。

 コンプライアンスが厳しく叫ばれる中、生放送での露骨な下ネタには自重ムードが漂う。そんな中で、蛙亭がやってのけたネタには「面白かった」「下ネタじゃなかったら…」とネット上の評価も二分されたが、朝日放送テレビの山本晋也社長(61)は「個人的な感想」と前置きした上で「『ええっ!?』っていうほどヒドイとは思わなかったですが、今はいろんな意見があるので、不快感を表す人もいるでしょう。生放送でもあって、議論があるのは承知してますが、是々非々で考えていきたいですね」と語った。現在、営業面で苦情はないという。

 朝日放送テレビは、年末に行われる漫才日本一決定戦「M―1グランプリ」を制作している。下ネタOKの流れが芸人の間に浸透し、他の芸人がM―1で繰り出してくる可能性も考えられるが、山本社長は「常識の範囲で」と特段の規制はかけず、芸人の自主性に任せるとした。

 また、同局制作のドラマ「幸色のワンルーム」(日曜午後11時35分)の放送を、テレビ朝日が見送ったことについて「コメントする立場にない」と話した。

 コミック原作の同ドラマは、親から虐待を受けていた中学2年の少女が見知らぬ男と暮らすという内容で、実際の誘拐事件を連想させるなどとして、ネット上などで批判の声が上がっていた。

 山本社長は放送前から議論を重ね、批判があるのは承知していたといい「このドラマのテーマは、誘拐犯と被害者というテーマではなく、この社会でいろんな問題を抱えている一人の少女の人間と人間とのつながりを、番組として訴えたいということ。世の中の矛盾について、今置かれている状況をしっかり見据えて、世の中に問いかけるという意味も含めてドラマ化すべきと判断した。内容的には満足している」と語った。