α7R IIIで捉えた「赤いブルームーン」

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2018年1月31日(水)、日本全国各地で約3年ぶりに観測された皆既月食。その全貌を一眼レフカメラが捉えた写真と映像が、ソニーのWEBサイト「α Universe」で2月1日(木)から公開されている。

【写真を見る】オリオン座などの冬の星座が輝く、皆既月食中の青空

今回の皆既月食は、2000年以降に観測された皆既月食の中で見た目の大きさが最も大きく、全行程を観測できるという好条件の皆既月食。撮影には、天体写真家の沼澤茂美が愛用するソニー「α7R III」が使用され、皆既月食の繊細な色調の変化を鮮明に捉えることに成功した。同サイトでは、皆既月食の経過を合成して再現した写真や、群馬県赤城山麓にて高感度ムービーで撮られた皆既月食の4K映像が公開されている。

これまでは、非常に暗く複雑な色彩を写真で表現することは難しいと言われてきた皆既月食だが、公開された写真には微妙な濃淡や色の違いまでを見事に再現した赤銅色の月が映し出されている。また、皆既月食が終了した月の写真では、地球の影の縁近くがほんのり青みがかる「ターコイズフリンジ」と呼ばれる現象と思しき色彩が映し出されている。

また、「皆既月食中の星空」と題した写真では、オリオン座などの明るい冬の星座など、普段は見られない満月と星空の共演が実現。神秘的な情景を見ることができる。(東京ウォーカー(全国版)・国分洋平)