悪条件が重なった日中戦は1万7220人の観客数にとどまった。写真:茂木あきら、山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[E-1サッカー選手権]日本代表 2-1中国代表/12月12日/味の素スタジアム
 
 平日の火曜夜、気温5度の寒空、トップレベルとは言い難い相手チーム、そして何より日本代表が国内組のみといういわばBチームの編成――。悪条件が重なった中国戦、観客動員はやはり伸び悩み、味の素スタジアムは空席が目立った。
 
 12月9日の北朝鮮戦も2万806人だったが、この日はついに2万人台を割って1万7220人。2017年のホーム試合ではもちろん最低の数字で、ヴァイッド・ハリルホジッチが監督に就任した2015年3月以降でも最小だ。
 
 Jリーグが発足した1993年以降で見てもワースト9位の動員数で、ホームゲームでの2万人割れは2010年2月の香港戦(東アジア選手権/現E-1選手権)以来だった。
 
 最大キャパ4万9970人の味の素スタジアムを持て余した。メインスタンドとバックスタンドの1Fエリアこそほぼ埋まっていたが、その2Fエリアはまばらで、大部分は閉鎖された状態。そして、両ゴール裏は日本側の1Fエリアは相変わらず熱いサポーターが大声援を送ったが、中国側は約1/4程度しか埋まらず、いずれも2Fエリアはやはり閉まった状態だった。
 
 両国サポーターの声援が止んだタイミングでは、選手たちや監督の指示や叱咤が記者席まで聞こえてくるほどの閑散とした雰囲気は、まさに「2万人割れのスタジアム」のそれだった。
 
 12月16日のE-1選手権男子最終節で日本は、19:15から韓国と激突する。東アジア王者の称号が懸かった因縁浅からぬ日韓戦では、はたして味の素スタジアムは埋まるのだろうか。
 
取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)
 
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