現行アウディA8に搭載されているマトリックスLEDヘッドライトは、10億通りもの照射パターンにより、先行車や対向車を幻惑させずに非常に高い視認性を確保できます。

また、R8に搭載されているレーザービームヘッドライト、有機発光ダイオードのOLEDなどといった多様なライティング技術を実用化し、ライト関連に注力。同分野で自動車業界をリードしています。

 

そして、アウディは8月からデリバリーされる新型車にデイタイムランニングライト(DRL/昼間走行灯)を搭載。ドイツを含め、EUの各国では2011年2月からすべての新型車に装着が義務化されていて、ヘッドレストをリードしてきたアウディにはDRLに長年の実績があります。

日本では、2016年10月7日、国土交通省が国連欧州経済委員会(UNECE)の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で新たな国際基準が採択されたことを受けて、車両保安基準を一部改正。デイタイムランニングライト(DRL)に関する基準が新設され、すでにDRLが解禁されていることになります。

なお、この車両保安基準改正では、HVやPHV、EVなどのEV(モーター走行時)に歩行者などに存在を知らせる「車両接近通報装置」や、薄暮状態になると自動的にヘッドライトが点灯する「オートライト機能」の義務化も盛り込まれています。

この「オートライト機能」の義務化は2020年4月施行の新基準で、走行中に一定の暗さになった場合、自動でライトが点灯し、ドライバーが手動で消灯することができなくなります。

この新基準に先駆けて、アウディ ジャパンではDRLを標準装備化する事で対応。DRLではイグニッションをオンにすると自動的に点灯し、昼間もヘッドライトを点灯することで、日中や薄暮時の歩行者や対向車への被視認性を向上し、安全な通行に役立てていきたいとしています。

また、アウディのDRLにはLEDを採用することで消費電力を抑えており、常時点灯であっても燃費に影響はないそう。アウディでは今回、8月からデリバリーされるモデルから順次DRLを標準搭載。すでにアウディQ2から導入されています。

(塚田勝弘)

アウディがデイタイムランニングライトを全車に搭載。2020年4月から施行される「オートライト機能」にも対応(http://clicccar.com/2017/08/15/501376/)