三菱重工業<7011>と日立製作所<6501>は4日、昨年6月に基本合意していた業務用空調冷凍事業の合弁会社の設立を取りやめると発表した。両社は、海外での合弁会社の調整や販売網の整理統合について、さらに時間をかけて検討することが必要と判断し、事業の統合で提携するよりも個別分野ごとに協業体制を構築する選択をした。

  両社は昨年6月、三菱重工の車両用空調機事業を除く冷熱事業本部と日立子会社の日立空調システムを統合し、三菱重工と日立が合弁会社を設立することで基本合意していた。同合意内容は今回解消され、三菱重工と日立空調は今後、業務用空調機を中心に協業体制を整えることで新たに合意した。【了】