Windows 10のサインイン画面にメールアドレスは表示される? されない?

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Windows 10は自動的に機能が更新される。
このため、それと気づかないうちに機能や画面が変わっていることが多い。

今回、紹介するサインイン画面の変化も、言われないと気づかないかもしれない。

しかし、セキュリティ的には、けっこう重要な変更なのだ。

●気づいていましたか? Windows 10のサインイン画面の変化
Windows 10は、自動的にアップデートが行われるので、知らない間に機能が改善されている。細かい機能改善だと、つねにウォッチしていないと気づかないことも多い。

というわけで、ここでクイズを出そう。

次は、Windows 10のサインイン画面だが、最新のWindows 10の初期設定ではありえない間違いが一カ所ある。わかるだろうか?


最新のWindows 10では、表示されない情報が表示されている。


答えはメールアドレスだ。
Microsoftアカウント用のメールアドレスが表示されているが、これは最新のWindows 10では表示されない。

以下が最新のWindows 10のサインイン画面だ。Microsoftアカウントで設定した名前は表示されているが、メールアドレスは表示されていないのがわかるだろう。


最新のWindows 10のサインイン画面。メールアドレスは表示されない。


もちろん、これは情報漏洩に配慮した機能変更だ。
サインイン画面は、Windowsにサインインするときだけでなく、ロック状態から復帰するときも表示される。
このため、
・オフィスやカフェでパソコンを置いて離席したとき
・移動中の電車などで画面を表示させたとき
そばにいる人にメールアドレスを見られてしまう可能性がある。

もちろん、気にしない人もいるだろうが、一般論として、サインイン以前の画面に個人情報の1つであるメールアドレスが表示されることは、けっして好ましいことではない。

そこで、Windows 10のバージョン1607(Windows 10 Anniversary Update)から、サインイン画面でメールアドレスが表示されなくなったのである。

ただし、必要であれば表示させることはできる。
設定は次のとおりだ。第三者に見られる心配のない自宅専用のパソコンなどでは、表示させておいても問題はないだろう。


[すべての設定]を表示したら[アカウント]を選択する。



[サインインオプション]の[プライバシー]で[アカウントの詳細(電子メールアドレスなど)をサインイン画面に表示する]をオンにする。


逆に、最新のWindows 10を使っているのに、何らかの理由でサインイン画面にメールアドレスが表示されている場合、逆の設定をして非表示にしておくのが、セキュリティ的には安全だ。


井上健語(フリーランスライター)