【ACLプレーオフ プレビュー】苦手春先で迎える本大会行きに向けた第一歩《G大阪vsJDT》

写真拡大

▽AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017のプレーオフラウンドが7日(火)にアジア各国で開催。プレーオフラウンドからの参戦となるガンバ大阪は、ホームの市立吹田サッカースタジアムでマレーシアのジョホール・ダルル・タクジム(JDT)を迎え撃つ。

◆初経験のPO
Getty Images
▽2008年のアジアタイトル奪回を目標に臨んだ昨シーズンのACL2016で、未勝利でグループステージ敗退という散々な結果に終わったG大阪。過去8度のACL出場歴を持つ関西の雄にとって、プレーオフから参戦するのはクラブ史上初となる。

◆迎え撃つはマレーシアの絶対王者

▽予選プレーオフを勝ち上がってきた対戦相手のJDTは、国内リーグ3連覇中の絶対王者。2015年にはACLの1つ下のカテゴリーであるAFCカップで初優勝したマレーシアの強豪クラブだ。戦力にはアルゼンチンなど外国籍選手も多く在籍しており、気が抜けない相手であることは間違いない。

◆変革期を迎えたチーム状況

▽主力の入れ替わりが顕著なチーム状況ということもあり、今シーズン初の公式戦となるJDT戦に向けて鍵となりそうなのは、守備陣の安定感。新布陣の中盤ダイヤモンド型の[4-3-1-2]も手応えこそありつつも、まだ手探り段階だ。一発勝負ということを考えてみても、まずは守備の安定感がクラブ9度目となる本大会行きのポイントになるだろう。

◆超短期調整
Getty Images
▽泣いても笑っても一発勝負のプレーオフを迎えるにあたって、G大阪にはいくつか不安要素がある。まず、16日のキャンプインからわずか3週間程度という日程面。例年以上に戦力の入れ替わりも多かった中、戦術の浸透度と新戦力のフィット具合が気がかりだ。

◆悪癖

▽また、チームの悪癖となりつつある春先のスロースターターぶりも気になるところ。国内3冠を達成した2014年を含めて過去、5年連続で公式戦開幕戦において白星がない。勝敗によっては今シーズンのチームを取り巻く状況も変わってくるだけに、ここでの悪癖露呈は許されない。

◆予想スタメン&フォーメーション [4-3-1-2]
(c) CWS Brains, LTD.
GK:東口順昭

DF:オ・ジェソク、三浦弦太、ファビオ、藤春廣輝

MF:遠藤保仁、井手口陽介、今野泰幸、倉田秋

FW:アデミウソン、長沢駿

負傷者:GK藤ヶ谷陽介、DF米倉恒貴、MF藤本淳吾、FW呉屋大翔

◆GK東口順昭はぶっつけ本番

▽フォーメーションは、今シーズンのプレシーズンから導入されている[4-3-1-2]の新システム。MF遠藤保仁がアンカーの位置で機能できるかどうかがカギとなる。負傷者においては、両太ももの違和感で別メニュー調整続くGK東口順昭が3日の練習から完全合流。このプレシーズン期間の2試合を欠場しており、実戦から遠ざかっているが、ぶっつけ本番での出場が濃厚だ。

◆注目プレーヤー

MF倉田秋(ガンバ大阪/No10)

Getty Images
▽昨シーズンのJ1リーグでキャリア初の全試合に出場したものの、肝心の攻撃面でわずか2ゴールと振るわなかった副主将。今シーズンは、「チームの顔として先頭に立ってやりたい」「より相手の脅威になりたい」との思いから、クラブの生え抜きで先輩のMF二川孝広が着用してきた伝統の10番を志願して継承した。

▽そんな中、今シーズン初の公式戦となるJDT戦ではトップ下として先発濃厚。アウグスブルクでプレーする後輩のFW宇佐美貴史をしてチーム屈指のテクニシャンと言わしめた確かなスキルを生かし、今シーズンの抱負とする「ゴールやアシスト」の部分でより存在感を示していきたいところだ。