【ラーメン二郎】偽ジロリアンにありがちな生態11選 / とりあえず歌舞伎町店をディスっておく

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東京・三田の本店から始まった「ラーメン二郎」。チェーン展開(のれん分け)は、すでに40店舗にも及んでいる。そしてどの店も大繁盛。それもそのはず、独特なスープの味は絶品で、一杯で満腹になれるほどのデカ盛り。若者だけでなく年配者にも愛されている理由は、いつの時代でもマッチする、類稀なるセンスと努力があるからなのだ。

そんなラーメン二郎のファンをジロリアンと呼ぶ。あまりにもラーメン二郎が好きすぎてヤミツキになってしまった人たちのことである。

ラーメン二郎を何も知らない





しかしジロリアンのなかには、ジロリアンのふりをした偽ジロリアンも存在するという。あたかもラーメン二郎を熟知したふりをし、知識をひけらかし、傍若無人で横柄な態度をとる人たちだ。そう、本当はラーメン二郎を何も知らないのに、ジロリアンを気取っている人たちがいるのだ。

今回は、「偽ジロリアンにありがちな生態11選」をお伝えしたいと思う。解説は、ラーメン二郎マニアの三郎です。

偽ジロリアンにありがちな生態11選



1. とりあえず歌舞伎町店をディスっておく

確かに、かつては味にブレはありました。しかしそれは数年前までの話。ブレ幅は限りなく少なくなり、安定して美味しいラーメンを提供しています。

それにもかかわらず、「とりあえず歌舞伎町店をディスっておけばジロリアンぶれる」という考えで、Twitterやネット掲示板に悪評を書くんですよね。「あちゃ〜歌舞伎町店に行っちゃったか〜」とか「歌舞伎町店はやめとけ」とか書いちゃうんですよ。人が美味しく食べてるものをディスるべからず! まずいならともかくウマいんだし!



2. 初二郎の友達を連れてって食い切れるか観察する

ラーメン二郎を初めて食べる友達を連れてって、食いきれるかニヤニヤしながら観察している偽ジロリアンがいるんです。だいたいの場合、有無を言わせずマシマシを注文させます。「食えんのか?」「残したら怒られるぞ〜」「恐ろしいことになるぞ〜」と言いつつ、苦しんでいる様子を見ながらラーメンをすするのです。最悪ですね。

初心者は、普通のラーメンの麺少なめを野菜マシぐらいで注文すると丁度良いのでオススメです。満腹にはなりますが食べきれない量ではないし、野菜マシだから見た目もラーメン二郎っぽくなるからです。



3. 丼に生卵を入れるのを否定する

ラーメン二郎の店舗によっては、生卵を提供しているところがあります。生卵を別の器に割り入れ、麺を浸してスキヤキのように食べることができます。もちろんラーメンの丼に投入して食べてもいいのですが、偽ジロリアンはそれを否定する傾向にあるんです。ラーメンに生卵は入れるなと怒るのです。

なんでも否定すればいいと思っている思考回路なので、自分が認めない食べ方は許せないんですね。許せないというより、文句を言えばジロリアンぶれるので、ただそうしているだけですが。

人に食べ方をオススメしたいなら「〇〇して食べたほうがいいよ」と言えばいいのですが、偽ジロリアンは0か1かなので、完全否定です。人の食べ方に文句は言うべきではありません。



4. 昔を知らないのに三田本店を「昔と変わらない味」と言う

ラーメン二郎を食べはじめてまだ浅いのに、三田本店の味を知っているかのようなふりをする偽ジロリアンが多くて非常に遺憾です。ひどいと「昔と変わらない味だな」とか言ってます。昔の味を知らないのに、何を言っているんでしょうか。

もちろん初めて食べてから1〜2年しかたっていなくても、たとえ1杯しか食べていなくても、「美味しかった」「口に合わなかった」と言うのは良いと思いますよ。ひとりの感想して尊重すべきです。でも「昔と変わらない味だな」ってなんですか? 昔って昨日ですか。



5. マシマシを否定してトッピングなしを注文する

ジロリアンはマシマシを注文する傾向にあります。マシマシとは、無料で野菜や脂などを大量に増やしてもらえるオーダー時の言葉です。ラーメン二郎用語では「コール」と呼ばれています。

一部のジロリアンはラーメン二郎の味を学び、極め、悟り、マシマシを注文しなくなることがあります。適量を食べ、腹八分目で帰るのです。それを美徳とするわけです。つまりスーパージロリアンですね。

偽ジロリアンは、ラーメン二郎を極めたスーパージロリアンのふりをするため、マシマシで注文する人を否定するようになります。「本来の味を知るためにはマシマシは適切じゃねえ!」とか「基本の味がいちばんだろ!」とか「マシマシはやめろ!」と言い、よくわかってもいないのにマシマシを否定するのです。

心理的には、「俺はジロリアンよりさらに上の段階に進んだからマシマシは食べない」ということなのでしょう。まだジロリアンにさえなれていないのに、スーパージロリアンのふりをしているわけです。

皆さん気を付けてください。真のスーパージロリアンはマシマシもマシマシナシも強要しませんし、人の食べ方に文句は言いません。



6. トッピングなしを否定してマシマシを注文する

偽ジロリアンは、マシマシにしていない人に文句を言ったり、根性なしのレッテルを貼ったり、見下すことがあります。「ラーメン二郎はマシマシを食べる場所」という考えを他人に強要するんですね。

マシマシを否定する偽ジロリアンと同じくらい面倒くさい人たちです。何度も言いますが、食べ方や量は人それぞれ。マシマシもマシマシナシも美味しいのです。



7. 全部マシマシを注文するが残す

ジロリアンのふりをするため、マシマシを注文したものの、結局は残して帰る偽ジロリアンがたくさんいます。見栄っ張りなんですね。麺を大量に残すので、店員も苦笑い。

スープの中に麺を隠して、店員に残したことがバレないようにして、そそくさと立ち去る偽ジロリアン。そんなに早く出なくても大丈夫ですよ。店員はカウンターに置いた時点で「コイツ残してるな」って一目でわかりますから。偽ジロリアンであることもバレバレです。

真のジロリアンは、食べられる分だけ注文します。デカ盛りを食べるからジロリアンというわけではないのです。いいつもラーメン二郎を美味しく食べられる人がジロリアンなのです。



8. 行ったことがないのに八王子野猿街道店2を絶賛する

ラーメン二郎のなかでもトップクラスの美味しさと言われている八王子野猿街道店2。ジロリアンも認める大絶賛の店舗なのですが、行ったこともないのに八王子野猿街道店2を絶賛している偽ジロリアンが多すぎです。

八王子野猿街道店2を絶賛しているものの「なんか言ってることの辻褄が合わずおかしいな?」と思ったことがあり、そういう人たちに質問攻めをしてみたところ、実際は行ってないことが判明。偽ジロリアンでした。

なぜ偽ジロリアンは、ジロリアンのふりをしようとするのでしょうか。他の人より上の立場に立ちたいから? 知ったかぶってカッコイイと思われたいから? 確かにジロリアンはヒーロー的存在ですし、かっこいいです。ラーメン二郎初心者のあこがれでしょう。

しかしそれは、麺、豚の脂、醤油、あらゆるものを食いまくって、消化して、血管に流し込んできた結果としてジロリアンになれるものであり、行動せずしてジロリアンにはなりません。見栄を張らないでください。



9. マシマシできない店でマシマシをオーダーする

ラーメン二郎の店舗のなかには、マシやマシマシができないところが複数あります。にもかかわらず、常連のジロリアンのふりをするため、「ヤサイニンニクマシマシで!」とオーダー。マシマシができない店舗でマシマシをオーダーすると、場合によっては店主や店員から怒られたり、嫌味を言われることがあります。そうして偽ジロリアンが恥をかくわけですね。知ったかぶりをした天罰です。自業自得です。

初心者でルールがわからない時は、怖くても店員に聞けば、ちゃんと教えてくれますし、優しく対応してくれます。すくなくとも、わからない人を怒るなんてことはしません(例外として相模大野店はラーメン二郎初心者でも怒られるかもしれませんが)。ダメなのは、知ったかぶる行為です。偽ジロリアンの皆さんは素直になって下さい。



10. とりあえず新宿小滝橋通り店をディスっておく

「とりあえず歌舞伎町店をディスっておけばジロリアンぶれる」と同じ原理で、「とりあえず新宿小滝橋通り店をディスっておけばジロリアンぶれる」という、最悪の考えをもった偽ジロリアンがいます。本当に腹ただしい連中ですね。こんな連中は相手にしたくないものです。新宿小滝橋通り店はとても美味しいので、悪評はやめましょう。

もちろん味の加減に好き嫌いはあるでしょう。しかし、けっして、否定される味ではありません。ラーメン二郎の他店舗と同様の高いクオリティです。その証拠に、新宿小滝橋通り店の味に3歳児がハマっているんですよ。まだ人間界にやってきて3年しかたってない幼児を魅了してるんですよ。まずいはずがありません。



11. ラーメン二郎店頭の自販機でドリンクの購入を強要する

ラーメン二郎の一部店舗には、ドリンクの自販機が設置されています。黒烏龍茶やソフトドリンクが売られているのですが、そこでドリンクを買うことを強要する偽ジロリアンがいるのです。

理由は「店に経済的な貢献をしろ!」というもの。ラーメン二郎は基本的にドリンクの持ち込みが許されていますし、店頭で買うとラーメン二郎の利益になるのでお店としては嬉しいでしょう。しかし、だからと言って購入を強要するのは間違っています。

偽ジロリアンの心理としては「ラーメン二郎の店主のために活躍している俺カッコイイ」「常連っぽい言動できる俺カッコイイ」ということなのでしょう。そんな気持ちでジロリアンを装い、何が楽しいのでしょうか。



人生感が大きく変化する味



皆さんは、ラーメン二郎を食べたことがありますか? まだ食べてないという人は、ちょっとした冒険をするつもりで、ラーメン二郎でエンジョイしてみましょう。もしかすると、あなたの人生感が大きく変化する味に出会えるかもしれませんよ。

ただし、ジロリアンになろうとする必要はありません。ジロリアンはなるものではなく、いつの間にかなっているものなのですから。勇者が「俺は勇者だ!」と言いますか? それと同じことなのです。

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/