ただの“友人キャラ”じゃない、人間味を感じて。



――今回、島崎さんが演じた瀧の友人・藤井 司は、「一見クールに見えるが、意外と世話好きな一面も」と紹介されていますね。

「一見クールに見えるが、意外と世話好きな一面も」っていうこの紹介文からして、司の性格が簡単には言い表せないってことがわかりますよね(笑)。人間っていろんな面を持っているし、対峙する相手によっても、そのときの感情や状況でもすごく変わると思います。司もそう。人間らしい一面がある人です。

――紋切り型の“友人キャラ”ではないですよね。

立ち位置としては“瀧と仲の良い友人”なんですけど、司は司でいろいろと思っていることがある。そこに生きている、ひとりの人間として描かれていますよね。こういう高校生も現実にいるだろうなと思えるキャラになっていると思います。



――“友人キャラ”というと、主人公の気持ちに全部気付いて、みたいなイメージがありますけど。

主人公のために動いてあげて、察してあげて、みたいなね。でも司はそうじゃない。察したり、察さなかったり。気を使ったり、使わなかったり。相手を心配しながら、自分が楽しむことを優先しちゃったりすることも…(笑)。

――人間味があるんですよね。

人間味があって、想像の余地もある。そういうところが、演じていてすごく楽しかったです。

――いろんなタイプの登場人物が出てきますが、島崎さんが共感するキャラクターをひとり選ぶとしたら?

やっぱり司かな。なかなか複雑な男なんですよね。ご覧いただければわかると思うんですけど、「あぁ、司!そうだよね!」みたいな、共感できるシーンが多いから、感情移入しちゃいますね(笑)。

――そんな司を演じる際、大切にされていたことはありますか?

これは『君の名は。』に限らないんですけど、その作品に生きる人間として自然なものになるように、作品やキャラクターに真摯に向き合っていこうと常に思っています。自分のためじゃなく、作品やキャラクターにとっていちばんいいと思うことをやりたい。今回は作品に向き合った結果として、声優のお約束やテクニックのようなものを取っ払ってやることにしました。

――それはどういう理由から?

僕は神木さんが演じる瀧や、長澤まさみさんが演じるミキ先輩と絡むシーンが多いんですが、ふたりからは、“声の芝居のお約束”に染まらない等身大のものが飛び出してくるんです。僕も、等身大の司を思い描いて会話することを心がけようと思いました。



声優である僕が、演じる意味って何だろう?



――本業が声優の方と、俳優の方との芝居の違いを感じられたんですね。声優のお約束やテクニックってどういったものがあるのでしょうか?

声の仕事を続けていると「ここはこういう節回しをするよね」とか「こういうときはこの言葉を立てるよね」とか「語尾の処理はこうするよね」とか、そういうテクニックみたいなものが自然と身に付くんです。

――なるほど。

瀧のもうひとりの友人・高木真太を演じた(石川)界人くんと僕とでは、キャラクターの立ち位置がちょっと違っていて、界人くんのほうが声優的な技術をより使うところが多かったと思います。




――島崎さんは司を演じるうえで、そういうテクニックをあえて取っ払った、と。

そうなんです。でも、すべてを取っ払ってしまうと、声優である僕が演じる意味がないと思うので、そういうのを取っ払ったうえで、声優だからこそ使える技術や表現を込めるようにしました。実際に監督からそういうものを求められたシーンもありました。

――そうだったんですね。

これはあとから聞いた話なんですけど、新海監督が司の芝居について誉めてくださっていたそうで、ホッとしました。すごく嬉しかったです。

――瀧と司、真太の3人が学校の屋上やカフェでおしゃべりするシーンは、とても楽しくてほっこりしました。実年齢も近い神木さん、石川さんとの掛け合いは、いかがでしたか?

みんなそれぞれのキャラクター性というか人間性をしっかり作り上げていたので、あとはそこに立って会話をすればいいだけ、という感じで、本当に楽しかったです。



――空き時間にはどんなお話を?

神木さんとは好きなアニメのキャラの話で盛り上がりました(笑)。

――今回キャラクターデザインを務めた田中将賀さんは、島崎さんのテレビアニメ初主演作『あの夏で待ってる』も担当されていました。田中さんのデザインしたキャラクターに声をあてることには、人一倍思い入れがあったのでは…?

オーディションを受けるときにもらった台本に、スタッフさんの名前が載っていたので、「田中さんなんだ!」って安心しました。

――安心?

田中さんのキャラクターデザインなら、より絵の芝居に委ねられるなぁって。それに、一度お仕事をして一緒にいいものを作り上げた方と、また別の場所でいいものを作ることができるというのは、単純にうれしいです。そういうご縁があってこその世界だなと思っています。

――では最後に、本作を楽しみに待っている方へメッセージをお願いします!

台本をもらってオーディションを受ける段階から収録まで、とにかく全部がとっても楽しくて、すごくステキだなと思い続けた作品です。見ていただいて絶対に損はさせません。見た人の心に何かしらステキなものが残る作品になっていると思いますし、見るたびに新しい発見があるかも。ぜひ何度でも、劇場に足を運んでみてください。



【プロフィール】
島崎信長(しまざき・のぶなが)/12月6日、宮城県生まれ。A型。2009年、声優デビュー。2012年にTVアニメ『あの夏で待ってる』で初主演を務め、第7回声優アワード新人男優賞を受賞。主な出演作に、『Free!』シリーズ、『ダイヤのA』、『寄生獣 セイの格率』など。
※島崎信長の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
【公式HP】http://www.aoni.co.jp/actor/sa/shimazaki-nobunaga.html
【Twitter】@nobunaga_s


■映画『君の名は。』2016年8月26日公開!
http://www.kiminona.com

(C)2016「君の名は。」製作委員会

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★★島崎信長さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント★★

今回インタビューさせていただいた、島崎さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT


■受付期間:8月22日(月)12:00〜8月28日(日)12:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/2016年8月30日(火)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから8月30日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき9月2日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

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