今年も気になる「年賀状」問題、子ども・ペットの写真はアリ?ナシ?

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毎年届く大量の年賀状。そこにドーンと子どもだけの写真が載っている葉書が混ざっていることがあります。これって常識、非常識どちらなんでしょうか?

【2016年】ママに質問! 年賀状、みんなはどうする?

今日は年賀状の子どもの写真について『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がふと思うことについてお話ししたいと思います。

年賀状の本来の意味、ちゃんと理解してますか?

会社のポストに取引先から届いたたくさんの年賀状、その中の何枚かに見知らぬ子どもの写真が載った年賀状があります。でも、この子どもには社内の誰も面識がありません。取引先に送る賀状としてはちょっと非常識ですよね。

年賀状はもともと、“新年を祝い、これを言葉をもって挨拶し、旧年中の厚誼の感謝と新しい年に変わらぬ厚情を依願する気持ち”を元旦に文章にしたためて葉書で送るものです。その中で“かなり親しい相手へ送る場合などには近況を添えることもある”とされています。

それなのにいきなりドーンと子どもだけの写真は趣旨からしてちょっとおかしい気がします。

友達だからOKとは限らない

家庭に届く賀状は親戚や友達からのものです。だから、そこの家族の誰かとお付き合いがあります。家族全員、写っている写真は文章だけのものより楽しく見ることができます。

「ああ、いいお母さんしているな」「パパの顔になったなあ」「こんな人と結婚したんだ。いい人そうだなあ」「お子さんはもうこんなに成長したんだあ」と面識のある知人の家族の現在の姿を見ることが出来て、元旦からHAPPYな気持ちになれます。

けれども友達の子であっても、一度も会ったことのない子どもの姿だけなのはどうでしょうか。出産報告であるならともかく、年始の挨拶であることを考えた方がよいと思います。

田舎のおばあちゃんおじいちゃん、その子を知っている友達、幼稚園、保育園、学校の先生宛だったら受け取る側も嬉しいものです。でも、そうではない場合、子どもだけの写真を見ても「ううん…親バカ?」と感じてしまいます。アイドル子役でもないので「わああ、可愛い!」とならないこともあります。

同じママだからOKとも限らない

実際、子育てしているママでも「自分が受け取ったら嫌なので相手にも出さない」という意見もあります。『子どもや家族の写真を使用した年賀状、どう思う?』と聞いてみたところ同じママでありながら、約四分の一の人が嫌な感覚を持っているというデータもあります。

参考:なぜ“子どもの写真付き年賀状”を送るのか? 調査から分かったママたちの葛藤とは(ハピママ*)

ちなみに、ペットならOK?

年賀状にペットの飼い犬や飼い猫だけの写真を載せてくる人もいます。葉書は動かない静止画、受け取った側は特に感動はなかったりもします。「可愛いでしょ」と思っているのは差出人だけだったりもします。

もし、ペットの写真を送るならば、せっかくならばそれを抱いている飼い主の人間も一緒に写っていて欲しいですね。

ただし!

戌年(イヌドシ)に飼っている“イヌ”、午年(ウマドシ)に飼っている“馬”、酉年(トリドシ)に飼っているカナリア、卯年(ウドシ)に飼っている“うさぎ”の写真はOK。

無料素材集ではなくリアルなペットの写真は利用価値があり、受け取った側も感動があります。

でも、2016年の来年、申年(サルドシ)なのにドーンと“犬”だけなのは考え直した方がよさそうかもしれませんね。

心に留めておきたいこと

晩婚化による卵子老化により不妊に悩む人は今や“10人に1人”と言われています。

不妊治療中の人はコマーシャルの子どもの姿、鶏の卵、鮭の産卵シーン、たらこスパゲティを目にしただけで「何で自分は妊娠出来ないんだろう、女として失格だ」なんて自分を追い詰めている人もいます。

そんな所に元旦からポストに子どもの笑顔だけの年賀状がどっさり入っていると奈落の底へ突き落とされる感じがしてしまうものです。「今年も又私は妊娠できないまま“ゴールの見えないマラソンレース”をすることになるのかなあ・・・」と暗い気持ちになったりします。

不妊治療で苦しみもがいている夫婦にとって“赤ちゃんが生まれました!”の賀状はつらい1枚となっていることをも頭の片隅に入れて、治療中の友達には子どもの写真入りは避ける配慮も必要なのではないでしょうか。

最後に

今は便利な機能がついた家庭用の印刷機が売っています。これを駆使して「親戚用」「ママ友用」「取引先用」「子どもがいない友人用」と分けるのはどうでしょう。

このひと手間をかけることが結果的に受け取った相手に対して心もこもった賀状を送ることになります。そう考えれば、子どもの写真のみにはなることはありませんよね。

一筆も添えないで子どもだけの写真が自己主張している賀状は相手の心証を却って悪くすることもあります。

たとえ子どもの写真にするとしても、そこには母親である自分の姿も載せ「育児に奮闘しています。こんなに大きくなりました。これからも子育てアドバイス下さいね」とか親しい友人には「子育で少しストレス感じている毎日、お喋りをしたいです。近くにお寄りの際はぜひ連絡くださいね」など何か相手に対して意味を感じさせるコメントを添えてあれば、受け取った側も嬉しいのではないでしょうか。

皆さんは“年賀状に子どもだけの写真”ってどう思いますか?

★リサーチ実施★:【2016年】ママに質問! 年賀状、みんなはどうする?