最近話題の「加齢臭」と「ミドル脂臭」。男性のデオドラントブームでたくさんの商品が開発されています。しかし、加齢臭もミドル脂臭も男性だけではなく女性にも発生するのを知っていますか?

ミドル脂臭とはどんな臭い?

ミドル脂臭とは男性化粧品メーカーのマンダムが2013年に発見したもので、汗臭、加齢臭に次ぐ第3の体臭といわれます。30〜40代の男性に発生するとされ、男性のデオドラントブームの火付け役でもあります。加齢臭が「ノネナール」という物質が原因なのに対し、ミドル脂臭は「ジアセチル」という物質が原因で、使い古した油のような臭いとか古びた飲食店のような臭いなどと表現されることが多いです。かなり嫌悪感を伴う臭いということで、ミドル脂臭対策の講習会なども開かれており意外に盛況だとか。

えっ!男性だけじゃないの?

男性が女性に嫌われる臭いとして有名になったミドル脂臭ですが、実は女性にも発生しています!出産や加齢などで女性ホルモンの分泌が変化したり低下すると、体臭が強くなることあるのです。女性ホルモンには臭いを抑える働きがありますが、これが減り、男性ホルモンが増えてきたり、疲労が蓄積することで疲労臭やミドル脂臭が発生してしまう危険が。ただ、わきがと違い男性と全く同じ臭いではなく、女性には女性のミドル脂臭があるとのこと。でも自分からミドル脂臭がしていたら……心配ですよね。

女性の場合どんな臭いがするのか……

男性のミドル脂臭が廃油のような臭いが強烈にするのに対し、女性のミドル脂臭は同じ廃油のような臭いでも少しマイルドだったり、ロウソクのような臭いと表現されることもあります。ミドル脂臭は後頭部や首の後ろから発生するので、枕の臭いが「お父さんの臭い」に近かったら危険信号! 酷くなる前に対策しましょう。

有効な臭い対策、どうすればいい?

ミドル脂臭は、口臭の1.4倍、足臭の1.5倍も強力な臭いで、空気中に拡散しやすいという最悪の特徴を持っています。その原因は後頭部や首の後ろにある汗腺から出る物質ジアセチル。運動不足や疲労の蓄積、冷え症などで代謝が悪くなると乳酸が体に溜まり、皮膚の常在細菌が乳酸を代謝することで発生します。これを防ぐには、乳酸が溜まらないように疲労を溜めないこと、汗腺を開いてサラサラの汗をかくように代謝を良くし、脂っこい食事を控えること。入浴の際には、後頭部や首の後ろを念入りに洗い流すようにすることが大切です。

女性はいつだって良い香りでいたいもの。汗の臭いばかりではなく、ミドル脂臭にも気を配りたいですね。

writer:しゃけごはん