韓国メディアの亜洲経済の中国語化地盤は23日、韓国の金融市場が世界経済の影響を受けて動揺がつづていると伝えつつ、韓国の破綻リスクも2年3カ月ぶりの高水準に達したと警戒感を示した。さらに、韓国の通貨ウォンも下落する見通しだとし、2015年下半期には1ドル=1250ウォンを突破する可能性があると伝えた。

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 韓国メディアの亜洲経済の中国語版は23日、韓国の金融市場が世界経済の影響を受けて動揺しつづけていると伝え、韓国の破綻リスクも2年3カ月ぶりの高水準に達したと警戒感を示した。さらに、韓国の通貨ウォンも下落する見通しだと論じ、2015年下半期には1ドル=1250ウォンを突破する可能性があると伝えた。

 記事は、国や企業の破たんリスクを示す数値である「CDSプレミアム」がこのほど77.30bp(ベーシスポイント)まで上昇し、15年5月中旬から31.20bpも上昇したと指摘した。

 続けて、韓国では韓国株式市場も動揺し、株価の急落が続いていると指摘。韓国総合株価指数(KOSPI)は4月からすでに15%も下落し、中小企業やベンチャー企業向けのKOSDAQは14.3%も下落したと伝えた。

 ウォンは下落し続けており、中国経済が不安定となり、商品価格が下落したことで世界経済の先行きに不安が広がったと指摘。新興国の通貨が売られる一方で、安全資産の1つとされる円がリスク回避のために買われたと紹介した。

 記事は、ウォンは「中国経済のリスクや米国の利上げなど、複数の要因によって下落圧力が高まっている」と伝え、15年内に1ドル=1250ウォンを突破する可能性もあると指摘し、急激なウォン安による弊害に対して危機感を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)